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秘術、錬金術、カバラ教・・・世界最大のオカルト図書館が更に充実度をアップさせオンライン無料公開中!

2019年09月30日 | 世界びっくりニュース
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 以前、カラパイアでは、オカルトに特化した図書館として知られる「リトマン・ライブラリー」について紹介したことがあった。

 この図書館では『ダ・ヴィンチ・コード』の著者、ダン・ブラウン氏の寄付を受けて「ヘルメス的開放(Hermetically Open)」と名付けたプロジェクトを企画し、コレクションのデジタル化を進めている。

 2018年2月初旬時点では44ページのガイドを無料のeブックとして提供しているのみだったがいよいよ充実度が増してきたようなので、オカルトと聞くだけでムネドキしがちな層はここらで今一度チェックしておきたいんだ。

リットマン図書館のオカルト本コレクションがデジタル化


 オランダ・アムステルダムにあるヘルメス主義哲学文庫(Bibliotheca Philosophica Hermetica)、またの名をリットマン図書館は、オカルト関係のありとあらゆる書物や写本を集めた世界最大の私立図書館だ。

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image credit:Instagram

 秘術(ヘルメス文書)、錬金術、ばら十字団員、神智学、神秘主義、霊知(グノーシズム)、西洋の秘教、スーフィズム(イスラムの神秘主義)、カバラ教、人智学、カタリ教、フリーメイソン、マニ教、ユダヤ教、聖杯、密教、比較宗教学などに関する1800年代以前の書物や写本4500冊を含む2万5000冊を所蔵。

 その数はまだまだ増えており、1472年のダンテの挿絵入り『神曲』の初版もあるのだという。

 このたび「ヘルメス的開放」プロジェクトのおかげでこうした書物の核となるコレクションがデジタ化され、1600冊以上が自由にいつでも閲覧できるようになり今後も増加する予定だ。

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 このプロジェクトが実現したのは、『ロスト・シンボル』や『インフェルノ』を執筆しているときにリットマン図書館を頻繁に訪れていたブラウン氏による惜しみない寄付のおかげだ。

 彼は、こうした貴重な文書をきちんと保存して一般にも利用できるようにしたいと願っていた。最終的には無料でダウンロードもできるようになるのだとか。

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 リットマン図書館創設者のジュースト・R・リットマン氏は

この宝の家を地域社会とあまねくつなげ、書物や原典を広く一般の人に利用してもらうことが、私の長年の目標だった。図書館のドアが開いたその瞬間から、ここは歴史的に重要な書物のコレクションの場であるだけでなく、なによりも生きた施設として、断固としてすべての人に開かれたものである

と語っている。

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イマジネーションが広がりそうな神秘的な書物がズラリ!



The Ritman Library - Documentary - Official Trailer from Artoldo on Vimeo.


 リットマン図書館の素晴らしいバーチャールコレクションの中から、1503年のヘルメス文書のような書物のページに目を通していると、自分が実際の図書館や古い本屋にいるような感覚を味わえそうだ。

 デジタルながら埃っぽさをしっかりと感じさせる本の数々は、驚くべきオカルト本が目の前にあるかのようなリアルさがありイマジネーションの世界へと連れて行かれるかもしれない。

 オカルト文献デジタルコレクションに足を踏み入れる前に謎めいた香油でも手に入れて、神秘的な儀式で呪文を唱えてみたい気分になる人もいるかもしれない。

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 まあとにかく、オカルト本に興味がある人はこちらから好みのものがあるかどうか確認だ。

 リットマン図書館のことをもっと詳しく知りたい場合には、2017年に公開された「リットマン図書館──アムステルダム」というドキュメンタリー番組がおすすめ。ストリーミング配信で視聴することができる。

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 それではここでゲーテ『ファウスト』を少し嗜んでみたりもしてみようじゃないか。

呪わしい陰気な、この壁穴の中に、
やさしい陽の光でさえ、
絵ガラスの窓に遮られて、濁るではないか。
ただでさえ狭いこの部屋を書物がさらに狭くし、
その書物も紙魚に喰われ、ほこりに覆われて、
高い丸天井近くまで積み上げられたその山に。

ゲーテ ファウスト 第一部(高橋義孝訳)

References:Daily times / Embassy of the free mind / Open culture / Hautemacabre / Instagram / The Ritman Library / Facebookなど

☆Youtubeに「リットマン図書館──アムステルダム」はありません!

22年間未解決だった行方不明の事件がグーグルアースで解明。池の中から白骨化した遺体が発見される(アメリカ)

2019年09月27日 | 世界びっくりニュース
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image credit: Google Earth

 バーチャル地球儀システム「Google Earth(グーグルアース)」は、衛星写真や航空写真を網羅し、地球儀を回しているかのように世界中の詳細な様子を誰でも見ることができる。

 そのため、地上からでは見ることができない不思議な発見も相次いでいたのだが、それが事件解決に役立ったようだ。

 アメリカのフロリダ州で、長年未解決だった行方不明事件がグーグルアースのおかげで解決したという。

 ある男性がグーグルアースで検索中、池の中に車が沈んでいるのを発見。その車の中には、22年間行方不明になっていた男性の白骨化した遺体があったのだ。



Google Earth Satellite Image Leads To Remains Of Missing Florida Man 22 Years Later

グーグルアースで検索中、偶然にも池の車を発見


 8月28日の午後、不動産調査士の男性が過去に住んでいたフロリダ州パームビーチ郡ウェリントン、グランド・アイルにあるムーン・ベイ・サークル周辺を、グーグルアースで検索していた時、池の中に車が沈んでいるのを偶然発見した。

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image credit: Google Earth

 男性は、現在ムーン・ベイ・サークルに住んでいる住人に連絡を取ったが、目視では確認できなかったことから、別の住民がドローン(小型無人機)を使って池を上空から見てみたところ、車が水中にあることを確認し、すぐに警察へ通報した。

 駆け付けたパームビーチ郡保安官事務所の保安官らによって、池の中から引き揚げられた車は、長い間水中に沈んでいたとみえて、外側が石灰化していた。

 しかし警察や住民を驚かせたのは、その車の中から白骨化した遺体が発見されたことだった。

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image credit: Google Earth

遺体は22年前に行方不明となっていた男性のものと判明


 警察らが遺体の身元について調査を行ったところ、22年前に同州ランタナに住んでおり、行方不明になっていたウィリアム・モルドさん(当時40歳)のものであることがわかった。

 モルドさんは、1997年11月7日の午後9時半頃、モルドさんはガールフレンドに「もうすぐ帰宅する」と電話で伝えたことがわかっている。

 その後、地元のナイトクラブで数杯飲んだ後、午後11時頃に1人で車に乗り込むモルドさんの姿が目撃されているが、目撃者によるとモルドさんは酔っていた様子は全くなかったという。

 しかし、モルドさんはクラブを出た後、行方がわからなくなってしまった。

 モルドさんの家族は、モルドさんから一切の連絡を絶たれた状態で、車に乗り込んだ姿を最後に、その後の目撃情報を全く得ることができなかった。

 未解決のまま時を経た22年後、グーグルアースによってついに解決を迎えたモルドさん行方不明事件。家族にとっては辛い結果となったが、ようやく長年の疑問の答えが出された形となった。


Man Helps Solve 22-Year-Old Cold Case With Google Earth

2007年以降のグーグルアースでは車が確認できた


 米国内の未解決事件を扱うオンライン・データベース『チャーリー・プロジェクト(The Charley Project)』は、モルドさんの事件が解決したことを記載し、

2007年以降のグーグルアースの衛星写真では、池に沈んでいる車ははっきりと確認できる。しかし2019年になるまで誰一人気付くことはなかった。

と述べている。

 一方、パームビーチ保安官事務所は、次のように話している。

22年前、モルドさんが行方不明になった時、この周辺は住宅開発の途中だった。当時の調査では、手がかりは得られなかったが、恐らくハンドル操作を誤って池に落下したのではと推測している。

また、事故から何年か経って池の水位が変化したことで、車が衛星写真で見られるようになったのではないか。

いずれにしても、何十年も前にモルドさんに何が起こったのかを特定することはほぼ不可能だ。わかっているのは、モルドさんが地球上で行方不明になり、発見されたということだけだ。

 なお、池の周辺に住む住民たちは、池に車が沈んでいることなど一切知らなかったために、今回の発見には驚きを露わにしている。

☆グーグルアースを見たやつ多いだろうな!

1種類だけじゃなかった。最強の電気を放つ種から最弱の種まで、奥深いデンキウナギの世界。

2019年09月25日 | 世界びっくりニュース
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Image by wrangel/iStock

 南アメリカのアマゾン川、オリノコ川の淡水域には、まるでスタンガンかのように生体発電で獲物を麻痺させる生き物が潜んでいる。にょろっとした長い体のデンキウナギである。

 1766年、スウェーデンの動物学者カール・フォン・リンネによって初めてデンキウナギ(Electrophorus electricus)が特定されると、そのショッキングな特性はすぐさま様々な人たちの想像力を大いに刺激した。

 これまで、デンキウナギ属(Electrophorus)は1属1種のみが分類されていたが、最近の研究によると、新たに2種のデンキウナギが紹介された。

 その種類によって電気の強さは異なるという。ここでは奥深きデンキウナギの世界を見ていこう。

1種しかいないと考えられていたデンキウナギ属に3種が確認


 これまで約250年の間、デンキウナギ属には1種しかいないと考えられてきた。しかし、つい先日、状況が一変した。

 『Nature Communications』(9月10日付)に掲載された研究によって、新たにElectrophorus voltaiとElectrophorus variiの2種が紹介されたからだ。

 それによると、遺伝子、形態、生態に関するデータを集め、分析を進めたところ、大アマゾンに3種の別個の系統が存在することが明らかになったとのこと。

 ただし外見的には、頭部とエラの微妙な形状からしかその違いを知ることができないそうだ。

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Image by MagicColors/iStock

デンキウナギはウナギにあらず


 ひとつ大切なことは、デンキウナギはウナギのような形をしているが、ウナギではないということだ。和名に「ウナギ」が入っており、体形は細長い円筒形であるが、ウナギとは体の構造や生活史が異なり、全く別の仲間に分類されている。

 成魚は全長2.5mに達し、滑らかで灰色っぽい平らな体や歯のない口を持つデンキウナギは、「デンキウナギ目ギュムノートゥス科デンキウナギ属」(デンキウナギ科を設ける説もある)に分類され、ウナギよりもナマズに近いとされる。

 だが、獲物を仕留めるほどの強烈な発電をするデンキウナギ属はギュムノートゥス科で唯一の種だ。


Electric eels leap to shock predator


種によって異なる電気の強さ


 新たに発見されたElectrophorus voltaiは、史上最強の電撃を放つ。従来知られていたデンキウナギが放つ電気は650ボルトだが、E. voltaiは860ボルトをバチバチと発生させることができる。

 ちなみに家庭用のコンセントは100ボルトだが、それでもそこにフォークを突っ込んでみようなどバカなことをする人はいないだろう(絶対やっちゃダメ!)。860ボルトの電撃がどれほどの威力なのか想像できるというものだ。

 しかも、おそらく860ボルトはデンキウナギの限界というわけではない。今回の研究では107匹が試されただけだが、体が長い個体ほどより強力な電気を放てることがわかっている。今回は捕獲されなかった特大のE. voltaiなら、きっとそれを上回る放電をするに違いない。

 3番目の種となるElectrophorus variiは、文字通りの電気ショックという点で、研究者にとってそれほどショックではなかった。だが、その理由は興味深いものだ。

 この種は濁った低地の水の中に潜んでいる。こうした生息環境では、ミネラルがたっぷり含まれているおかげで、電気が伝わりやすい。つまり、より少ない発電で同じだけの電気ショックを獲物に与えられる。

 E. variiとは反対に、ほとんどのE. voltaiの場合、従来のデンキウナギよりも若干、伝導性の低いところで暮らしている。彼らが強烈な電撃を放つのはつまりそれが理由なのかもしれない。

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Image by University of Sao Paulo Zoology Museum

デンキウナギの全容解明はこれから


 これは始まりに過ぎない。研究チームは、最先端の技術を駆使して、南アメリカに存在するすべてのデンキウナギを探し出そうとしている。

 2種の新種はこの5年がかりのプロジェクトの1年目にして発見された。このペースなら、これからもどんどん未知のデンキウナギが発見されると期待できるだろう。

 これまで冒険家や学者たちが地球上に存在するありとあらゆる生物を記述しようと試みてきたが、目の前に存在する種ですら完全な理解には程遠い。一度捜索が始まれば、いったいどれだけの発見があるのか想像もつかないのだ。

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Image by stacey_newman/iStock

危惧される絶滅


 だが、研究者が最先端技術を手に入れた一方、残された時間は少ないかもしれない。南アメリカで進む急激な開発のために、生物が暮らしている環境は危機に直面しているからだ。

 毎年、数多くの新種が発見されているが、同時に多くの種が姿を消している。そして、そうした今起きている絶滅のほとんどは人間の活動に起因している。

 「これについて私たちは大きな責任を負っていると思います」と米コーネル大学のケーシー・ディルマン氏は話す。

 デンキウナギが絶滅してしまう危険は今のところないが、言うまでもなくアマゾンでは数多くの生物が暮らしている。

 そこに存在する生物多様性を完全に理解することなく、人間のうかつな開発が生態系に与える影響を把握することはできない。

 効果的かつ効率的な保全を行うためにも、私たちは一刻も早く、豊かな生態系の複雑なパズルを解きほぐさねばならないのだ。

References:nature / smithsonian-scientists/

☆うなぎと違うんかいな・・・!

処刑後数百年以上たってから無実が判明した中世の魔女の奇妙な物語(ドイツ)

2019年09月23日 | 世界びっくりニュース
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Image by ZU_09/iStock

 人類の歴史を通して、世界中の多くの場所で、無実の者に対する非常に理不尽な処罰や弾圧が長いこと行われてきたのは周知の事実である。

 そしてそれは形を変えながらも現代まで続いている。ネット上の正義という大義名分を得た匿名者の言論による私刑(制裁)だ。事実確認がなされないまま、断片的な情報だけが拡散され、知らない間に犯人にされてしまう。いつ誰が被害者になってもおかしくない状況だ。

 これはかつて行われていた「魔女狩り」と同じ原理が働いているのだろう。かつて魔女狩りのターゲットにされていたのは、災いや死、不幸や不和を招く魔術を使ったと言いがかりをつけられた人たちだ。

 実際には政治的な動機や、特定の人間に対する個人的な怨恨があったのかもしれない。だが、「魔術で人を陥れた悪」という大義名分のもと、結果的に大勢の罪もない人たちが殺されていったのだ。

魔女狩りの歴史


 魔術を使ったと疑われる者を裁いたり制裁を加えることは古代から行われていた。ヨーロッパ中世末の15世紀には、悪魔と契約して社会の破壊を企む背教者という「魔女」の概念が生まれた。

 更に16世紀後半から17世紀になると、大迫害時代とも呼ばれる魔女裁判の最盛期が到来した。魔女狩りのターゲットにされたら最後、火あぶりなどの厳しい処刑が待っていたのだ。

 ターゲットにされた人はたまったものではない。ほとんどは正式な裁判もなく、弁明の余地も与えらない。無実の罪を着せられたまま、歴史の闇に埋もれてしまった人は数知れない。

 ある日突然魔女認定され、事実確認もなされないまま火あぶりにされた犠牲者の無念は計り知れないものがある。

 今では、歴史上の魔女狩りの事例の多くは、無知による社会不安から発生した集団ヒステリー現象であったと考えられている。

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魔女裁判で処刑され、数百年後に無罪が判明した奇妙なケース


 ところが近年、数百年前に火刑になった魔女だと言われた女性のケースが覆された奇妙な出来事があったことがわかった。

 処刑後ずいぶんたってから彼女は無罪だったと公式に認められ、その汚名を晴らすことができたのだ。彼女はこんなにも時間がたってからやっと平穏な眠りを手にいれたのだ。


地域から信頼されていた女性が魔女の汚名をきせられるまで


 この奇妙な話の発端は、1600年代のこと。ドイツのケルンにある平穏な村でのことだった。ここに、カタリーナ・ヘノットという若い女性が住んでいた。

 町の郵便局長をやっていて、ドイツ史上初の女性郵便局長だったことが広く知られている。カタリーナは影響力のある高潔な人物だと皆に思われていて、父から受け継いだ郵便局を、兄のハーガーと共に経営していた。

 ふたりともは地域社会の信頼の柱だとされていて、愛され尊敬されていた。しかし、それもタクシスの伯爵レオンハルト二世が、郵便制度を改革して国全体で統一された中央郵便局をひとつ設立しようと圧力をかけ始めるまでのことだった。

 これにカタリーナは反対していて、この対立が、彼女とその家族にふりかかることになる災難の元凶となったようだ。

 1626年の始め、ケルン一帯は大規模な魔女パニックに襲われた。突如として、これまで闇に隠れていた超自然の力が、無実の者を餌食にし始めたというのだ。

 人々は、魔女や魔法使いが夜さまよい歩いていると信じ込むようになり、誰が魔女なのかという噂が飛び交った。


ヴュルツブルグの魔女裁判にかけられる


 1626年から1631年、ヴュルツブルグの魔女裁判の悲劇が始まった。この間に今度は地元の修道院のある尼僧が憑依されたと言い出して、人々を闇の魔術の驚異にさらした。

 どういうわけか、カタリーナとハーガーが、闇の魔術でケルンのその修道院に病気や不幸をもたらした張本人たちだと、後ろ指をさされるようになった。

 ふたりのきょうだいは大司教の命令で逮捕され、裁判や陪審もなく監禁、魔女だとされて過酷な拷問を受けて自白を強要された。


罪を認めなかったことが「魔術の証拠」とみなされ処刑


 しかし、カタリーナは身に覚えのない嫌疑をすべて否定し続け、ハーガーは宮廷に訴えようとしたが、これが却って、魔術を使った証拠とみなされてしまった。

 当時、カタリーナと同じような立場にある影響力のある人たちの多くが、黒魔術を使ったという同じ疑いをかけられ、手あたり次第に逮捕された。

 兄のハーガーは、有罪を宣告される前に釈放されたが、カタリーナへの情け容赦ない拷問は続き、右手がまったく使えなくなってしまった。

 それでも、彼女は決して屈しなかった。いっさい罪状を認めなかったにもかかわらず、カタリーナは町中を引き回され、群衆からやじられ唾を吐きかけられたあげく、1627年に火あぶりになった。

 ドイツで1500年から1782年の間に、魔女の疑いをかけられて死に追いやられた2万5000人のひとり
となった。

 ヴュルツブルグの魔女裁判だけで900人以上が死んだのだ。その中には、老若関係なく、あらゆる信仰、職業の人が含まれていたが、これらの人たちのほとんどが世間から忘れ去られ、いまだに公には有罪だとされている。

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 しかし、近年になってようやく、カタリーナへの嫌疑が変わったのだ。

数百年たった後、事件が見直され無実が証明される


 驚いたことに、2012年になってこの事件が見直されて、何世紀も前に生きていたカタリーナの嫌疑が晴れた。処刑されてから既に400年近く経過している。

 かなりの時間がたっているにもかかわらず、ただ権力側と反対の立場だったというだけで、まったくの無実の女性に対して、あまりにも理不尽な不正が行われたと考える人がいたのだ。

 福音司祭で宗教教育の教師でもあるハートムート・ヘゲラーは、ケルンの評議会に再審請求をした。

授業で魔女裁判についてとりあげていて、生徒たちから、カタリーナ・ヘノットに対する裁きは無効にできるのかどうかと訊かれました。

ノーと答えるしかありませんでした。カタリーナは尊敬に値する評判の人でした。さぞかし、いわれのない汚名を晴らしたいと思ったことでしょう。

キリスト教徒として、無実の人々が処刑されたことは、捨て置けないことだと思いました。それがたとえ、何世紀も前のことであろうと

 ヘゲラーは、カタリーナの生存している子孫を実際に探し当てることから始め、遅まきながら彼女の汚名を晴らすための活動に道筋をつけることができた。

 カタリーナの処刑はまったくの不正によるものだったこと、政治的な対立や無分別によってたきつけられたものであったこと、彼女の死は政治的な怨恨によるものだったことなどの証拠を公にした。

 皮肉なことに、かつてカタリーナを逮捕、起訴した評議会の末裔である現代のケルン評議会が、彼女が誤まって死に追いやられたことを認めるのにそれほど時間はかからなかった。

 結果、カタリーナ・ヘノットは、完全に汚名を晴らし、死後恩赦されただけでなく、町の尊敬も回復することになった。

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不正を許さない不屈の象徴として記念像が立てられる


 カタリーナ・ヘノットの話は、ドイツ国内では書物や歌でとてもよく知られている。

 ケルンの市庁舎の外には、火あぶりになりながらも、断固と抵抗して手を掲げている彼女の像があり、"このような不正が再び起こることを消して許さない"というシンボルになっている。

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ケルンにあるカタリーナ・ヘノットの像(右)、左側は魔術の裁判の反対者として知られるドイツの聖職者、フリードリッヒ・シュピー
image credit:commons wikimedia


 カタリーナのケースは非常に稀有な例だ。

 いまだに多くの人が法的に魔女だとされ、公にはその汚名は晴れていない現代社会ではまれなことだ。カトリーナ・ヘノットがやっと正義を勝ち取り、ゆっくり休むことができるだろうことは、せめてもの救いだろう。

References:The Strange Tale of a Witch Found Innocent Over 300 Years After Her Execution | Mysterious Universe/

☆俺の会社も無実の罪ばっかりや・・・!

大阪4位、東京7位。2019年、世界で最も住みやすい都市ランキングが発表される(英調査)

2019年09月20日 | 世界びっくりニュース
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 英エコノミスト紙の調査部門であるエノコミスト・インテリジェンス・ユニットでは、毎年、グローバル・リヴァブリティ・レポート(Global Livability Report)という報告書を公開しており、その中にある「世界で最も住みやすい都市」ランキングは常に注目が集まっているが、ついにその最新版が公開された。

 2019年度のランキングによると、世界140都市中、2年連続で住みやすい都市の頂点に輝いたのは、オーストリアにある音楽の都ウィーンだ。

 2位のメルボルン、5位のカルガリーなど、トップ10にはオーストラリアとカナダの都市がそれぞれ3つずつランクインしており、両国の住環境の良さがうかがえる。

 また日本からは4位の大阪、7位の東京と2都市がランクインした。

30以上の要因を評価


 住みやすさは、治安(25%)、文化と環境(25%)、医療(20%)、インフラ(20% )、教育(10%)をさらに細かく分け、30以上の項目の評価に基づいたもの。それらをもとに1~100の指標に換算してランキングが決定された。

 首位のウィーンは99.1でほぼ満点。また20位以内の都市はいずれも5ポイント未満の差に収まっている。

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オーストリア・ウイーン Image by tookapic from Pixabay

 ランキング全体では、治安のほか、教育や医療の改善によって、生活の質の向上が見られ、特に新興市場でそうした傾向が顕著だとのこと。

 一方、ニューデリーやカイロは汚染が悪化したことで順位を落とした。

 そして、7年連続で最下位に沈んだのは、シリアの首都ダマスカスだった。内戦が大きく影を落としていることがうかがえる。


2019年、世界で最も住みやすい都市トップ10とワースト10


 それではそのランキングを見ていこう。

2019年 世界住みやすい都市トップ10

1位 ウィーン オーストリア
2位 メルボルン オーストラリア
3位 シドニー オーストラリア
4位 大阪 日本
5位 カルガリー カナダ
6位 バンクーバー カナダ
7位 東京 日本
7位 トロント カナダ
9位 コペンハーゲン デンマーク
10位 アデレード オーストラリア


2019年 世界住みやすい都市ワースト10

131位 カラカス ベネズエラ 
132位 アルジェ アルジェリア 
133位 ドゥアラ カメルーン 
134位 ハラレ ジンバブエ
135位 ポートモレスビー パプアニューギニア
136位 カラチ パキスタン
137位 トリポリ リビア
138位 ダッカ バングラデシュ
139位 ラゴス ナイジェリア
140位 ダマスカス シリア


教育・医療・公共輸送機関の質の高さが評価される


 レポートによると、「全体的に見ると、富裕国にある中規模の都市がランキング上位を占めている」とのことだそうで、そうした都市の教育の質の高さ、公的医療制度の充実、輸送機関の利便性といった点が指摘されている。

 また、高ランクの都市は人口100万人から300万人ほどで、多過ぎず、少な過ぎず、ちょうどいい人数の人々が暮らしている。

 都市というと、まずそれぞれの国の首都が思い浮かぶかもしれないが、住みやすさという点で、首都は国内の他の都市に一歩譲る傾向にあるのが面白い。


The Global Liveability Index 2019


ロンドンやニューヨークは低評価


 こうした都市のメリットは、かなりわかりやすい。仕事もあるだろうし、教育、医療、文化といった点でも質の高いものを利用することができる。

 しかし、その一方で、渋滞、犯罪、ストレスの多さといった大都市ならではのデメリットもある。 

 たとえば、金融拠点のロンドン(48位)やニューヨーク(58位)は国内の他の都市よりもかなり低く評価されている。

 香港(38位)やシンガポール(40位)もまだマシとはいえ、高評価とは言い難い。特に香港は最近のデモ騒動が響いているようだ。

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イギリス・ロンドン Image by Ch AFleks from Pixabay

References:Global Liveability Ranking/

☆日本人にはシンガポールが人気なんやけど・・・!