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人体に仕込まれたカオスな世界。19世紀の木版画に描かれた歌舞伎役者人体解剖図

2016年08月31日 | 世界びっくりニュース
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 19世紀、江戸時代の長い鎖国後の開国によって、日本には海外の影響が流入した。西洋医学もそのひとつだ。この時代の色鮮やかな浮世絵風木版画には、こうした移り変わりがちゃんととらえられている。歌舞伎役者が体内機能のプロセスを表わしていたり、仏教徒の神がコレラやはしかと戦っている様子が描かれている。

 カリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)は、400点以上にわたるこうした日本の木版画の豊富なコレクションを所蔵している。特に目を引くのは、歌舞伎俳優を含む多くのキャラクターを使って人体に直接描かれた解剖図で、体内の機能を的確に表している。

作者不詳「近来流行歌舞伎噂見物の腹」
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 この消化機能を表わした絵は、有名な江戸の浮世絵師、歌川国貞の作品に似ている。昨年12月サザビーズが売却した作品は、魚の皿を前に酒を飲む男の体に描かれた小さなサムライが、胆汁の制御指令を出す胆嚢や、燃えさかる心臓、生命のプロセスを導く本の山などでせっせと働いている様子が表わされている。

 UCSFは、医学部の学生たちが利用する図書館に、大規模な木版画の複製コレクションを所蔵している。作品は、日本で内科医学が飛躍的に理解されていたことを表わしている一方、開国によって、日本国民が新たな感染病の影響を受けたことも表わしている。

 伝染病は外国人のせいにされることが多く、1861年の作品では、仏教徒の神がコレラを追い払っている。人体のメカニズムを表わしている小さな人たちは、19世紀の日本医学における精神、文化、医薬の複雑な融合の一部なのだ。

国貞の弟子による「房事養生鑑」(性生活のルール)19世紀
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image credit:木版(サザビースより)


歌川国貞「飲食養生鑑」(健康的な食事モデル)19世紀
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image credit:木版(サザビーズより)


作者不詳「背中に腹、子供遊び」(背中と腹に子供の遊び)19世紀 
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image credit:木版(UCSF特別コレクション蔵)


歌川国輝「体内十界之図」(体内の10の領域)
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image credit:木版(UCSF特別コレクション蔵)
via:hyperallergic

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