mirojoan's Blog

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違うこれじゃない!最適な魚をもらうまで魚屋と粘り強く交渉を続けるカラス

2019年11月29日 | 世界びっくりニュース
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 いろいろ見どころ満載な動画なのだが、大小さまざまな魚を氷の上に並べている魚屋とおぼしき場所に現れた1羽のカラス。

 この店の常連なのだろう。店主はカラスに対しなにやら話しかけている。そしてカラスに、その中の魚を1つ差し出した。

 ところがカラスは納得しない、どうやら違うやつが欲しいようだ。そうして店主と魚屋のやり取りが続いていくのだが...



Funny crow and fish seller have a cute argument

 目の前にたくさん魚が並んでいるというのに、そのカラスは盗み取るようなことはしない。魚の入った台にとまり、店主から直接手渡された魚をもらうシステムが出来上がっているようだ。

 店主は1つ魚を取り出しカラスに渡す。だがカラス的にはこれじゃなかったらしい。一度受け取った魚をまた台の中に戻した。

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 何度かやり取りが繰り返され、店主はカラスにちょっと大きめの魚を渡す。「そうこれこれ!」カラスはシンデレラの靴を探すかのように、最適な魚をもらうと、口にくわえて飛び立っていった。

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 そもそもカラスが店主と魚の種類を交渉するとか、店主も普通に話しかけるとか、ほほえましい光景なのだが突っ込みどころ満載だ。

 カラス的には口にくわえて持ち運べるギリギリのサイズが欲しかったのか、その種の魚が好物だったのかはわからない。だがこれが彼らの日常なのだろう。

 カラスは賢い生き物だ。店主もやみくもに追い払ってカラスの反感を買うより、お互いに信頼関係を築き、欲しい分だけあげることで、うまいこと成り立っているのだろう。

カラスは義理堅いところもあるから、なんかあったらこの店を守ってくれるかもしれない。店の掃除くらいは手伝ってくれるかも?

☆カラスと仲良くしとけばええんじゃな!

どの国に富が集まっているのか?世界各国の資産を地図で視覚化、アジアでは日本が2位に

2019年11月27日 | 世界びっくりニュース
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Image by hyejin kang/iStock

 「世界のトップ62人の大富豪が、全人類の下位半分にあたる36億人と同額の資産を持っている」国際NGO『オックスファム(Oxfam)』が今年1月に発表した報告書は世界各国に衝撃を与えた。

 では、国別にみると、世界の富はどのように分布しているのだろうか。

 スイスに拠点を置く多国籍投資銀行および金融サービス会社の『Credit Suisse』は、世界各国の成人1人当たりの総純資産の中央値を地図上で視覚化することにより、世界的もしくは地域的な富の不平等さを明らかにした。

世界で最も裕福な国はスイス、貧しいのはハイチ


 世界中の富のレベルを比較する最良の方法は、中央値を調べることだそうだ。

 地図を見ると、先進国に住む人々はやはり世界でも裕福なランクに留まっている。その中でもスイスは最も裕福な国で、成人1人当たりの資産の中央値は22万7900ドル(約2490万円)となっている。

 一方、ハイチは世界で最も貧しい国であり、推定平均資産は成人1人あたりわずか214ドル(約23300円)だという。ベネズエラは、ハイチよりもランクが低いと推定されるが、経済的な不安定性から正確な推定値の調査は不可能だったようだ。

 また、アフリカ大陸には富の中央値が成人1人あたり1万ドル(約109万円)を超える国はないということだ。

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Image by extravagantni/iStock

地域別資産額ランキングトップ3


 下記は、地域ごとに分別された「成人1人あたりの資産額の中央値が高い上位3か国」である。(日本円には全てアメリカドルで換算)

■アメリカ大陸
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1.カナダ  107000ドル(約1170万円)
2.アメリカ合衆国 65900ドル(約710万円)
3.アルバ 21800ドル(約240万円)


■アフリカ
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1.セーシェル共和国 22600ドル(約250万円)
2.モーリシャス共和国 20900ドル(約230万円)
3.リビア 8300ドル(約90万円)


■ヨーロッパ
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1.スイス 227900ドル(約2490万円)
2.アイスランド 166000ドル(約1810万円)
3.ルクセンブルク 139800ドル(約1520万円)


■オセアニア
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1.オーストラリア 181400ドル(約1980万円)
2.ニュージーランド 116400ドル(約1270万円)
3.トンガ 19700ドル(約210万円)


■アジア
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1.香港 146900ドル(約1600万円)
2.日本 110400ドル(約1200万円)
3.シンガポール 97000ドル(約1060万円)

 アジアに関しては、クウェートなど中東の一部の国は、豊富な石油減があるため比較的裕福であることがわかるが、上位3位には入っていない。

 また、このランク付けはあくまでも今年のもので、最近経済不況に陥っている香港が来年1位を再びキープできるかどうかは定かではない。

 結局のところ、1つの調査の地図上の富裕度は一例でしかない。紙の上では各国の貧富の差がこのように明確になっても、裕福な国であればあるほど生活水準も高く、よりよい生活を送るために消費する額も大きくなり、国内の貧富の差も一層激しいものとなる。

References:howmuch.netなど

☆中国はやっぱ、あかんのじゃ・・・!

サルバドール・ダリが作ったタロットカード「タロット・ユニバーサル・ダリ」の複製版が再販されていた!

2019年11月25日 | 世界びっくりニュース
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image credit:Colosasal

 世界には様々なタロットが存在し、その解釈や占い方も多様だ。15世紀半ば頃に一般に普及していったとされるタロットだが、そのカードデザインは、時代によって変貌を遂げている。

 タロット史の第3革命といわれる1972年以降は、自由なアイディアを盛り込んだオリジナルデザインのタロットカードが数多く創作されるようになった。

 特に鬼才アーティストと言われるサルバドール・ダリの芸術的タロットカード『タロット・ユニバーサル・ダリ(TAROT UNIVERSAL DALI)』は、販売からすぐに絶大な人気を得た。

 ダリのタロットは出版されてはすぐに絶版を繰り返しているが、今年10月にTaschenから再販されたことがきっかけで、再びダリの優れた作品が注目を集めているようだ。

映画会社がダリにタロットカード作成を依頼


 シュルレアリスムの巨匠サルバドール・ダリの描いた、78枚の個性豊かな独創的デザインのタロット『タロット・ユニバーサル・ダリ(TAROT UNIVERSAL DALI)』が販売になった背景には、次のような理由があった。



 1973年に公開された、ロジャー・ムーアとジェーン・シーモア主演のジェームズ・ボンド映画『007』シリーズ第8作目「Live And Let Die(邦題:死ぬのは奴らだ)」のプロデューサーが、シーモア演じるサイキックの小道具として必要なタロットカードの作成を、ダリに依頼したのだ。

 普段から彼の天才的才能を認め励まし続けていた妻ガラの後押しもあり、そのオファーを受けたダリだったが、映画の予算700万ドル(約7億6500万円)に対して、桁外れの契約金を要求。

 そのため契約は反故となり、映画会社はダリの代わりに手頃な金額で承諾したファーガス・ホールというアーティストにデザインを任せ、ダリのタロットは映画の1シーンに登場することはなかった。


仕上げたタロットを売り出すと絶大な人気に


 結局、映画には使用されなかったタロットを、ダリは1984年に仕上げて売り出した。

 カードは、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚のフルデッキで、中にはカードの使用方法や作成に至った説明を含むコンパニオンブックが付属していたそうだ。

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image credit:Colosasal

 アリや薔薇、蝶などいかにもダリらしい独創的で個性豊かなモチーフが組み合わされたデザインの中には、自身と妻ガラをフィーチャーしたものもある。

「魔術師」のカードにはダリ自身が。

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image credit:Colosasal

「女帝」には妻ガラの姿が描かれている。

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image credit:Colosasal

 また、「月」のデザインは現代の大都市を見下ろす女性の顔になっていたり、「死神」のカードには切り取られた切り株の中に、不吉な頭蓋骨が描かれていたりする。

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image credit:Colosasal

 更に、小アルカナのカップの女王には、ダリのような口ひげとヤギひげが描かれている他、

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image credit:Colosasal

「皇帝」の顔は映画の契約を反故にされたことを皮肉ったのか、『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンドだった俳優ショーン・コネリーに見立てて描かれてあるそうだ。


複製版もカードにはダリの魅力が広がる


 今年10月にダリのタロットカードは、何度目かの再販という形でリリースされ、Taschen Booksはフルデッキを60ドル(約6600円)で販売中だ。

 デッキには、タロットの専門家であるヨハネス・フィービッヒが執筆した説明用の小冊子がついており、それにはダリについての紹介と各カードの意味と読み方を説明するガイドが含まれている。



 初期の販売から絶大な人気を誇る、ダリの『タロット・ユニバーサル・ダリ(TAROT UNIVERSAL DALI)』。ダリの作品集そのものであり、永遠の名作と言われるだけに、今回もいつ打ち切りになるかは不明だ。

 果たして、ダリのタロットは超現実的な未来を告げるのか。占いに興味がなくとも、アート好き、ダリ好きなら一度は手にして実際に見てみたいと思える魅力的な作品であることは間違いないようだ。

References:Colossalなど

☆あまり、ダリらしさが感じられんのだが・・・!

黒い人影がすぐそこに...怪奇現象「シャドーピープル」をとらえたとされる7つのスポット

2019年11月22日 | 世界びっくりニュース
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image credit:Wikimedia commons

 超常現象の世界でさかんに語られている興味の尽きない話題のひとつがシャドーピープルだろう。

 真っ黒な人型の姿をしていると言われるほか、はっきりしているともまとまりのない雲のようなものともさまざまに表現される怪奇現象だ。

 悪魔、次元のはざまに侵入してくる者、地霊、さらには天使まであらゆるものがその正体だと推測され、通常の幽霊現象とは一線を画す存在だと受け取られている。

 たいていは視線の端に一瞬ちらりと見えるだけだが、ミッションを受けたという少女がいたり森の中でバッタリ遭遇してしまった少年がいたりもするようだ。

 そんな彼らの存在を確実に証明する手立てはまだないが、ときに本物のシャドーピープルではないかと思われる写真が撮影されてしまうことがある。

 断定はできないしどれも不鮮明でぼんやりしてはいるが、ほとんどわかっていないこの超常現象世界を垣間見せてくれることは間違いない。

 それでは、有名だが真偽のほどを巡って議論も多い、7つのスポットで撮影されたシャドーピープルだとされる写真を見ていこう。

1. ウェイバリー・ヒルズ・サナトリウム


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ウェイバリー・ヒルズ・サナトリウムのシャドーピープル

 まずは、ケンタッキー州ルイヴィルにある有名な心霊スポット、ウェイバリー・ヒルズ・サナトリウムで撮影された写真だ。

 1910年にオープンしたこのサナトリウムは、もともと当時この地域で大流行していた結核患者のための病院だった。

 だがその秘密主義の経営体質や死が充満した雰囲気のせいで人体実験、虐待、苦難、死の噂の中心となり、1961年に閉鎖されるまでに6万4000人もが過酷な環境の中で命を落としたと言われている。

 こうしたことから幽霊話の素地がすでに十分にできあがっていて、さまざまな霊が棲みついているとされ、中でももっともよく目撃されるのは謎めいたシャドーピープルだという。

 シャドーピープルだと言われる写真のうちよく出回っているものは、2014年にこの廃療養所で撮影されたものだ。

 なにもない場所を撮影したはずなのだが、撮影者の女性は写真を現像してからこの影に気がついたという。

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ウェイバリー・ヒルズ・サナトリウムのシャドーピープル

 もうひとつ、この打ち捨てられたサナトリウムを調べていた人が、古い器具が放置されたままになっている部屋の写真を撮ったときにもシャドーピープルらしきものが写ったらしい。

 すぐ目の前に人型の影が立ちふさがっているように見えるが、撮影者はシャッターを切ったとき、誓って自分ひとりしかいなかったと主張している。


2. リマ結核病院


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リマ結核病院のシャドーピープル

 結核病院の幽霊といえば、オハイオ州アレン郡のリマ結核病院もそうだ。ここは1972年に閉鎖されて以来、ずっとそのままになっている。

 閉鎖前からシャドーピープルを含めたさまざまな幽霊の噂が絶えず、訪れる者のまわりにつきまとい、たいていは視線の端で一瞬見えるだけでさっと消えてしまうのだとか。

 そしてときにこうした謎めいた姿が写真にとらえられることがあるが、たいてい撮影したときはまったくわからず、あとからおかしなものが写り込んでいることに気づくことが多いという。


3. ゾンビロード


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ゾンビロードのシャドーピープルたち

 シャドーピープルがもっとも多く出没すると思われる場所は、1860年代にできたミズーリ州グレンコーのローラーフォード・ロード。

 ここは長年の間、光の幽霊とかシャドーピープルといった奇妙な伝説が数多く言い伝えられできたため「ゾンビロード」として知られるようになった。

 荒涼とした陰鬱なこの場所には影のような存在が潜んでいるという証言が無数にあり、それらしきもののいくつかは写真に撮られている。

 その中でも衝撃的なものは、超常現象調査グループ「パラノーマル・タスクフォース」のメンバー、トム・ハルステッドが2005年に撮影したものだ。

 シャドーピープルと思われる大勢の影が木々の間にずらりと並んでこちらをじっと見つめている超不気味な写真だが、ハルステッドさんは「このときほかに誰もいなかった」と断言している。

 ここは水位の高い川の水に囲まれた場所で、このシャドーピープルたちは徐々に消え失せていったという。

 この写真は「レガシー・オブ・シャドーズ」というドキュメンタリー番組でもとりあげられた。

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ゾンビロードのシャドーピープル

 ハルステッドさんは、2006年にもこのエリアを訪問。超常現象で有名なある橋で、べつの異様な写真を撮っている。

 この写真は、ちょっとはっきりしないが、真っ黒でぼんやりした人型の影がカメラのすぐ前にいるように見える。

 本物なのかカメラのトリックなのか断定できない奇妙な写真だ。


4. クイーンメアリー号


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クイーンメリー号のシャドーピープル

 シャドーピープルらしき写真が撮られた “出る” と噂の場所には、こんなところもある。

 その全盛期には北大西洋を広く航海し、1967年に引退したイギリスの有名な遠洋定期船・クイーンメアリー号だ。

 引退後、この船はカリフォルニア州ロングビーチの港でホテル兼観光名所になっているが、幽霊が頻繁に出る場所としての名声を得た。

 報告されている幾多の超常現象のひとつはシャドーピープルで、もっとも有名な写真のひとつが上のものだ。単なる光のいたずらか、それとも?


5. マウンズヴィル刑務所


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マウンズヴィル刑務所のシャドーピープル

 ウェストヴァージニア州にあるマウンズヴィル刑務所のシャドーピープルも有名だ。

 1866年から1995年まで使われていたこの刑務所は凶悪犯の終のすみかで、多くはここで生涯を終えた。

 殺人、暴動、苦難にまみれたこの場所が異様に呪われているとしても、不思議ではないかもしれない。

 さまざまなタイプの幽霊たちがここで目撃されていて、もちろんシャドーピープルもそのひとつ。

 彼らはここに負のエネルギーを糧とするためにやってくると言われていて、奇妙な写真が撮られるのも珍しいことではない。

 マウンテナー超常現象グループのポリー・ギアさんの撮った写真には、廊下のはずれに潜む黒い影のようなものが見える。

 ギアさんはこのとき誰もいなかったはずだと主張しているが・・・これはいったいなんだろう?


6. トレンサムコテージ


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トレンサムコテージのハットマン

 頭に黒い帽子をかぶったような “ハットマン” もシャドーピープルとされており、かなり多くのケースで見られる。

 あらゆる場所で目撃されていて、超常現象そのものになっているといってもいいほどだ。証拠の写真はそれほどないが、いくつか撮られている。

 2011年、ある家族がオーストラリアのポートアーサーにあるトレンサムコテージを訪れた。ここはかつての刑務所施設で、この家族は入口でいろいろ写真を撮った。

 そのときはなにもなかったはずなのに後で写真を見ると、帽子をかぶった異様な人物が立っているのがはっきりと写っていた。なぜ、ここに写り込んだのだろうか?


7. 第四ストリートブリッジ


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第四ストリートブリッジのシャドーマン

 多くの場合、写真を撮ってからしばらくたたないと異様な人物に気がつかない。後から写真を見ていて、とらえてしまったものに驚いて初めてわかるのだ。

 ロサンゼルスの第四ストリートブリッジで20分ほどの間に撮られたこの写真には、こちらを見下ろしている奇妙な人物が写り込んでいた。

 この人物がいる場所は、普通の人間がとても上がっていかれるような場所ではないという。

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image credit:Pixabay

 超常現象の証拠とされるあらゆる写真と同様に、これらシャドーピープルの写真もなにも証明できていない。

 はっきり断定できないし、フェイクである可能性もある。シャドーピープルは本当にいるのかも?との憶測をたくましくさせるだけだ。

 それでもこうした写真の数々は、とらえどころがなく謎の存在と思われているがめったに遭遇できないシャドーピープルという特異な現象を垣間見させてくれる。

 こうした写真のどれが “本物の” シャドーピープルをとらえたものなのか、それを決めるのは見る人次第だ。

 それになんの意味があろうとなかろうと、これらが超常現象のうちでもとくに奇妙な世界を垣間見させてくれる異様なものであることは変わらない。

References:Mysterious universeなど

☆実際に目撃してみたいもんじゃ!

あらゆるがん細胞を殺してくれると期待のウイルスが開発される。来年にも人体での治験を開始(オーストラリア)

2019年11月20日 | 世界びっくりニュース
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image credit:Pixabay

 天然痘ウイルスに対する免疫を獲得できる牛痘ウイルスは、18世紀末にイギリスの医学者、エドワード・ジェンナーが種痘(天然痘の予防接種)に用いたことで有名だ。

 この牛痘ウイルスが、今度はがん治療に効果を発揮するかもしれないという。

 オーストラリアのバイオテクノロジー企業Imugene社が開発した牛痘ベースの改変ウイルスは、がん細胞に感染してそれを破壊するのだとか。

 少なくともペトリ皿の中ではあらゆるがん細胞を殺すことができ、マウスを使った実験では腫瘍を小さくすることも確認されたようだ。

 来年早々にも人体での治験がオーストラリアで実施される予定らしく、今後の動きに注目が集まっている。

これまでのがん治療法とは異なる発想のウイルス療法


 来年早々にも実施される人体での治験は、いわゆるバスケット試験(同じ遺伝子変異が原因ならどのがんでも対象になる試験)が予定されているようだ。

 乳がん、黒色種、肺がん、膀胱がん、胃がん、大腸がんの患者が参加し、どのがんに対してもっとも効果的なのか確かめられることになる。

 マウスでは効果があるからといって、人間に対してもそうだとは限らない。そのため人体での治験初期フェーズは「死の谷」と呼ばれ、新薬開発の分水嶺となる。

 しかし治験を行うユーマン・フォン教授は、ヒトがんに対して効果が証明されたウイルスがほかにもあることから期待できると話している。

 たとえば一般的な風邪のウイルスを利用して脳腫瘍を寛解させたケースや、改変ヘルペスウイルスが皮膚がんに治療効果があることが確認されたケースなどである。

 今、従来の治療法とは発想の違うウイルス療法の研究が盛んに進められているのだ。

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ペトリ皿の中ではあらゆるがん細胞を殺すことができる牛痘ベースの改変ウイルス
image credit:News Corp Australia

改変ウイルスでがん細胞の死滅を確認


 フォン教授によると、ウイルスががんに効く可能性は20世紀初頭から知られていたのだそうだ。きっかけとなったのは、狂犬病のワクチン接種を受けた人のがんが消えたことだった。

 しかし、がんを殺せるほどのウイルスは毒性が強すぎて、人間まで殺してしまう可能性がある。いくらがん細胞を殺せるからといって、助けるべき患者まで死んでしまうのでは本末転倒だ。

 そこでフォン教授は、ウシやネコ科動物には水膨れや結節といった症状を引き起こすが、人体には無害な牛痘ウイルスに着目。これをベースに各種ウイルスを混ぜた改変ウイルスを開発した。

 改変ウイルスを腫瘍に直接注入すると、がん細胞に感染して自らを複製をする過程でそれを破裂させてしまう。

 こうして増殖したウイルスは今度は免疫系を呼び覚ます。すると免疫系もまたがん細胞を見つけ、そこに攻撃をしかける。こうしてがん細胞は死滅する。

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image credit:News.com.au

ただし今後、がん細胞がウイルスに耐性を持つ可能性も


 200年前、免疫学の父エドワード・ジェンナーは牛痘ウイルスから世界初のワクチンを開発した。これによってやがて天然痘に終止符が打たれたが、はたしてがんにも終止符を打つことになるだろうか?

 キャンサー・カウンシルのサンチャ・アランダ教授は、がん細胞は非常に賢いのだと話す。それは突然変異で生き残ろうとするまさにダーウィン主義の申し子のようなものなのだそうだ。

 そのため化学療法や免疫療法に耐性をつけてしまうのと同じように、ウイルスに対しても耐性を発達させる見込みが高いという。

 それでもがん退治の新しい武器になるかどうか試してみる価値はあるとのことだ。

References: News.com.au / Lad bibleなど /

☆糖尿病も治してくれ!