保健福祉の現場から

感じるままに

気になるCt値

2020年12月11日 | Weblog
12.11夕刊フジ「【「コロナ不安」に殺されないために】PCR検査でメンタルをやられる人が増える 「陽性」で10日間隔離される弊害」(http://www.zakzak.co.jp/lif/news/201211/hea2012110001-n1.html)の「PCR検査にはCt値(threshold cycle)というものがある。PCR検査では、ウイルスの遺伝子の特定断片を取り出し、それを倍々に増幅させるサイクルで量を測定する。つまり、サイクル数を多くすればするほど、少量のウイルスでも陽性となる。このCt値は、海外ではだいたいが「33~34以下」で、これで陽性であれば感染させる可能性があるとされている。ところが日本では、Ct値が「40~42」に設定されていて、感染させる可能性がないものまで陽性として扱われている。どう見ても行き過ぎだ。」(http://www.zakzak.co.jp/lif/news/201211/hea2012110001-n2.html)に賛同する方が少なくないかもしれない。そもそも「国内の発生状況など」(https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1)では、検査「陽性者」であって「感染者」とはされていない。タカラバイオ「リアルタイムPCRの基礎知識」(https://www.takara-bio.co.jp/prt/pdfs/prt1-1.pdf)p2「リアルタイムPCR による定量の原理」の「Ct値(Threshold Cycle)」について、各地の検査機関のカットオフ値がどうなっているかも気になるところかもしれない。まさかと思うが、仮に地域で異なるカットオフ「Ct値(Threshold Cycle)」が採用されていれば、陽性者数の地域間比較は少々色褪せるかもしれない。なお、12.4「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000702064.pdf)p49「退院基準」に示すように、必ずしも「10日間隔離」とは限らないことは理解したい。
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