友々素敵

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女子高校生による温暖化阻止の運動

2019年09月24日 18時21分24秒 | Weblog

 スウェーデンの16歳の女子高校生が、たったひとりで始めた「温暖化を止めよう」運動が世界に広がり、彼女は国連の気候変動サミットで演説するまでになった。昨年の夏、彼女はひとりでストックホルムの国会前で、「気候のための学校ストライキ」のプラカードを掲げて座り込みをした。次第に共鳴する高校生が参加し始め、ヨーロッパの各地に広がっていった。

 女子高校生がヒントを得たのは、アメリカの銃乱射事件後の高校生たちによる「銃禁止デモ」だったという。そのアメリカでも、遠い日本でも、彼女を見倣って「温暖化阻止デモ」が大学生や高校生を中心に行われている。私の従弟や先輩も60年安保の時、「デモに参加した」と言っていたが、私は16歳だったのに、テレビや新聞で見る程度だった。大変なことが起きていると感じたが、自分が参加するまでのひっ迫感はなかった。

 高校生の本分は勉強することにあるという非難はいつも同じだ。どこかの政府の役人が、「先生が充分に準備した勉強の機会を無駄にしている」と授業ボイコットを批判した。すると彼女は、「政治家は温暖化問題と取り組まず、何十年も無駄にしてきた」と指摘した。16歳にしてこの頭の回転の速さに驚く。

 国連の演説も凄い。「私はここにいるべきではない。大西洋の向こう側に帰って学校に通っているべきだ」と自分の立場を語る。「私たちは大絶滅の始まりにいる。それなのに、あなた方が話すことと言えば、お金や永続的な経済成長というおとぎ話ばかり」「よくもそんなことを!」と義憤に満ちている。

 同じ国連で(別の機会に)、小泉環境相が「気候変動のような大きな問題は楽しく、賢く、セクシーに取り組まなくては」とスピーチしていたが、スウェーデンの女子高校生の真剣さに負けている。以前もタリバンに銃撃されたパキスタンの16歳の女の子が国連で、「女性が教育を受ける機会」を訴えたが、若い女性たちは実にたくましい。


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