友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

此岸から彼岸へ

2019年09月23日 17時27分10秒 | Weblog

 台風17号は熱帯低気圧に変わったが、風は相変わらず強く吹いている。テレビで予報士が、「異常気象の時代に入った」と言っていたが、そんな時代が過去にもあったのだろうか。昨日の1周忌では若い導師が45分ほど、ひとりでお経をあげてくれた。声が詰まるとか、涸れることもなかったから、かなり修行をされていることだろう。

 浄土真宗大谷派の導師は、経典が何かは分からないが、「南無阿弥陀仏」と繰り返していた。「一切衆生悉有仏性」とも唱えた。我が家は曹洞宗で、葬儀はドラや太鼓で騒動しい。父に「どうして、こんなに喧しいの?」と訊いた。父は「インドは獣が多いから、寄せ付けないためだ」と言い、「線香や焼香は虫よけだ」と教えてくれた。理屈に合っていたから、父の言葉を信じた。

 でも、もうひとつ理解できないことがあった。葬儀や法事で読まれるお経の意味だ。我が家にあった経典を開いてみたが、難しい漢字ばかりでさっぱり分からない。私が地域新聞を作っていた頃、「どうして経典を現代語に翻訳しないのか。釈迦の教えが分かるような勉強会を寺は行うべきではないか」と本願寺の住職に話したところ、「そういう取り組みを始めている」と言っていた。

 今日は「秋分の日」、太陽が真東から昇り、真西に沈むことから、「彼岸(極楽)」と「此岸(この世)」が最も通じやすい日と言われてきた。人間はどうして、別の世界を求めるのだろう。仏教では「悟り」を経て彼岸に辿り着くし、キリスト教では「神」を信じれば天国に行ける。それほど、この世は生きにくいと感じているのだ。戦争や紛争だけでなく、妬みや憎悪が渦巻いている。早く「おさらば」したいと思って当然である。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 消費税が上がる | トップ | 女子高校生による温暖化阻止... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事