友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

河口湖ステラシアター

2007年07月24日 23時12分22秒 | Weblog
 富士河口湖町には、森山良子コンサートが行われた「河口湖ステラシアター」のほかにも「河口湖円形ホール」という文化施設もある。ステラシアターはコロシアム風の野外施設で、シアターの予定表を見ると9月末まで、毎土曜日か日曜日には有名な音楽家がやってくる。また、河口湖円形ホールでは8月11日から19日まで、「富士山河口湖音楽祭2007」が開かれる。主催者を見ると、どちらも実行委員会という名のものが多い。

 確かに、森山良子コンサートでも受付や会場の案内は地元の人らしきおばさんや若者たちだった。富士河口湖町の財政がどのような状態かは知らないが、町の人々がこうした施設を誇りに思っていることは確かなようだ。そこでちょっと意地悪い質問をしてみた。「春から秋までの半年間は稼動できても、冬の半年間は何もできないのではありませんか」。この質問に「実はそうなんです。それが一番の課題です」と正直に答えてくれた。

 円形ホールの方は屋外型ではないので、冬でも暖房すればホールとしては使える。しかし、冬に河口湖までやってくる客がどれほどいるだろうか。初夏から晩夏までは、美しい湖と気高い富士山を見に、避暑を兼ねて河口湖へ来る客はあるだろう。冬は寒さも厳しいし、道路の凍結という危険もあるから、それを覚悟してまでやってくる客がいるとは考えにくい。秋神温泉のように冬の凍結を売り物にしたような企画が生まれない限り、冬の事業で客を呼ぶのは困難と言える。

 河口湖円形ホールの方は見てこなかったから、なんとも言えないが、この小さな町で同じような文化施設は欲張りすぎではないのかと思った。それでも「辻が花」で有名な「久保田一竹美術館」を観て、ここで秋に行われる能舞台「舞衣夢」には毎年5千人もの人々が訪れると聞いて、否定的に考えるよりは、造ってしまった施設を活かす方法を考えることではないかと考え直した。

 愛知県日進市の市長選挙で、白井えり子さんはわずか62票の差で市長になることができなかった。ずいぶん悔しい思いをしていることと思う。私が市長選挙で争っていた時、たまたまであったが、彼女は同じ女性議員の後藤尚子さんと一緒に私への応援演説を行ってくれた。二人の機転と優しさに心から感謝したが、ぜひ白井さんには市長の座を射止めて欲しかった。市長の器として十分な人であったし、彼女が当選すれば、続く人たちに大きな勇気を与えることになったはずだ。

 富士山麓の小さな町で、大きな事業が行われている。自分の住んでいるこの町をもっともっと素敵な町にすることができるなら、町はより輝いていくだろう。フランス革命の時のパリ市民は、歴史もよく知らなかったし考える基礎的な知識も欠如していた。だから極端から極端へと揺れ動いてしまったけれど、現代に生きている私たちは歴史を理解しているし、もう少し広い見識を持ち合わせている。時間はかかるかも知れないが、正しい判断ができる時代が必ず来ると私は思っている。
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