陽は射しているのに、冷たい風が猛烈に吹き付け、とても寒い。ルーフバルコニーの鉢からチューリップの葉が伸びてきているが、寒さにびっくりしていることだろう。大府のどぶろく祭りを見に行った時、せっかくだからと知多市の佐布里池と東浦町の於大公園の梅を見てきた。
この陽射しを受けて蕾は綻ばせているのだろうか、それとも寒さでいっそう縮ませているのだろうか。私はゴミ出しに家を出る以外は閉じ籠っている。名古屋芸大の卒業展は明日までなので、今日は観に行ってこようと昨日までは思っていたのに、冷たい風のせいでその気が失せてしまった。
卒業展がどうしても観たい訳でもないからだろう。いつも誘ってくれる友だちは、体調不良で出かけることが出来ない。偶には会って、世間話でもしたいけれど、この寒さの中を連れ出せば迷惑をかけることになる。大学生の作品を見ると、今の流行りや気が付かなかった表現に出会うこともある。
何も声をかける訳でも無いが、若い人たちがいるだけで、こちらまでウキウキする。年老いたジジイは何を期待して生きているのだろう。いろいろ企画をしたり、それを実現したり、うまくいってもいかなくてもそれはそれで楽しかった。社会との接点がどんどん無くなって、寂しさを強く感じている。
唯一社会とつながっているこのブログも、家に閉じ籠っているばかりなので、発信するネタが無い。愚痴など零さずに、前向きに生きようよと自らに言い聞かせている。社会で活躍する時代は終わった。ならば、自分のささやかな欲望を求めてみようと思い巡らしが辿り着けない。
明日は明日の風が吹く。そんな生き方でいいのか、満足なのか、と中学生に叱られそうだ。今朝の朝日新聞に『拝啓プーチン様 正しい道を』と題した投書があった。「私はまだ中学生で分からないことがたくさんあります。しかし、1つ確実に知っていることは、『戦争は誰一人も幸せにしない』ということです」。