友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

先輩の話に付き合うことで精いっぱい

2023年02月06日 17時32分50秒 | Weblog

 とっても前向きな先輩がいる。80歳超えているが、頭はしっかりしているので、時々前向き過ぎて行政とぶつかってしまう。特に音響については長く携わってきたこともあり、普通の人には分からない音の違いが気になって、行政の担当者とモメてしまう。

 これまでお手伝いをしてきた団体が主催するイベントに、会場主である行政の担当課長から、「もう来なくてもいい」と言われたと憤慨していた。音楽でも落語でも朗読でも、マイクやアンプで音が変わってしまうので、「一番良い音で聞いてもらいたい」と言う。

 そのために、先輩は自腹で幾本ものマイクを持参し、イベントの内容に合わせて無償提供してきた。「市のため、市民のためと思ってやって来たのに、行政はいいものを提供しようという気が無い。やればいいというだけの姿勢だ」と腹を立てる。

 先輩の市への思いは強いものがある。登校する児童の集まる公園に緑が少ないと樹を植えたり、公園がゴミの集積場になっていて、住民が分別作業をするのに街灯を設置して欲しいなど、当然と思われる要求を行政に提言している。

 知事選の前に先輩から、「新聞を見ても、選挙公報を読んでも、誰に入れていいのかわからん。誰か推す人はいる?」と聞かれた。「高校の時の友だちが緑の党にいるので、応援している」と話した。今日会うと、「けっこう善戦したね」と満足そうだった。

 けれど、「市議が一番身近な存在なのに、何をしているのか全然見えない」と不満を言う。確かに当選してしまうと回ってこないし、議会ニュースも発行しない人もいる。地域推薦の人は地域の有力者のご機嫌取りが仕事になっているようだ。

 市のために一言ある人はうるさがられてしまうが、こういう人が尊重されるようにするにはどうすればいいのか。先輩は私に、「もう一度議員になってよ」と言うが、今の私は先輩の話に付き合うことで精いっぱいだ。

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