友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

大先輩の外山滋比古さんの著書

2020年08月09日 17時34分47秒 | Weblog

 このブログは中学からの友だちとの約束で続けている。彼のブログに、7月30日に亡くなった英文学者の外山滋比古さんのことが書いてあった。外山さんは私たちの高校の大先輩で、英文学を専攻した彼には馴染みの人なのか、所蔵の著書を写真で紹介していた。

 ドラゴンズの根尾選手も愛読書に上げた『思考の整理学』は、東大や京大の学生の必読書になっていると朝日新聞は書いていた。外山さんを取材した同社の記者は、「『面白いな、誰も言っていないな、新しいな、書きたいなと。ただ思っているだけでなく言葉にしたい』と話す姿が忘れられない」と綴っていた。

 大先輩の本を1冊も持っていないのは失礼になると思い、私が書店で見つけたのは、帯に「『思考の整理学』の著者がたどり着いた生活の極意」とあった『知的生活習慣』だった。けれど、読んでみても目新しいものは何もなかった。日記を書くこと、辞書を読むこと、手紙を書くことなど、おおよそのことはやってきたことだった。

 この本の中には外山さんの思い出がいっぱい詰まっていた。外山さんは学校の中にあった寄宿舎で5年間暮らした。私たちが通学した頃は寄宿舎は無かったから、演劇部などがあった食堂の奥の部屋かなと想像した。外山さんの在学中と変わらないのは、全校生徒が校庭に集まり、順次出発する長距離走である。

 外山さんは寄宿舎生活を楽しみ、陸上競技が面白くて毎日練習していた。ある時、「外山は陸上がしたくて、わざわざこの学校へ来た」と英語の先生が言っているのを聞いてしまい、それなら先生の鼻をあかせてやろうと英語を猛烈に勉強し、4年の時に4・5年合同の実力試験で5年生を抑えて1番になったと書いてある。それで、東京文理大学の英文科へ進学したようだ。やっぱり私とは人物のデキが違う。

 

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