友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

畑の中の大切な手押しポンプ

2020年08月30日 17時13分50秒 | Weblog

 「春日井の井戸のポンプを取り換えないといけない」と言うので、見に行って来た。注し水をすれば水を汲み上げることが出来るが、かなり注がないと汲み上げられない。地下水が枯れている訳ではないようなので、ピストンの劣化しかない気がした。

 ポンプからピストンを外して見ると、確かにピストンはゴムの周りが多少だが減ってきている。念のためにポンプの胴の部分に手を当ててみると、ザラザラしている。おそらく鋳物の胴の部分が錆びて、ピストンとの隙間を広げてしまっているのだろう。昔のようにいつも使っているならこんなことにはならないはずだ。

 新しいポンプには、ステンレスが内張りされているから、そのタイプに取り換えればまだまだ井戸は使える。依頼主もそうして欲しいと言うので、製造元に問い合わせることで今日は終わった。畑の真ん中にあるこの手押しポンプは、畑で野菜作りをする人々の大切な水の供給源である。

 皆さんがこのポンプをどれほど重宝に思っているかがよくわかる。ポンプには手作りで木箱のカバーが作られているし、注し水のためにいくつもの大きなバケツが整然と置かれている。掘るのに苦労した思い出深い井戸だけに、私たちも何とか力になりたいといつも思う。

 畑の土も乾燥して硬くなってしまっているが、手入れはよく行き届いていて、雑草は見当たらない。「朝早く来て、手押しポンプで水を汲み出し、野菜に水やりをするのが楽しみ」と言う。「今年の猛暑にはほとほと参ったが、井戸から冷たい水が出てくると、やっぱりやる気が出てくる」そうだ。

 自然と人間の関係も面白い。あんなに鳴いていたセミの声が聞こえない。今朝はトンボが集団で飛んでいた。秋になってきたのだろうか。午後5時、部屋の中の温度計は33.8度を示している。今晩はエアコンを点けて寝よう。

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