友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

再び戦争をしないために

2020年08月16日 17時59分08秒 | Weblog

 全国戦没者追悼式が日本武道館で行われた。また、小泉進次郎環境相、萩生田光一文科相、衛藤晟一沖縄北方相、高市早苗総務相の4閣僚が靖国神社を参拝した。連立を組む公明党から、「閣僚は私人ではない。慎重に対応しなくてはいけない」と批判が出た。

 安倍首相はアジアへの侵略には触れず、「祖国の行く末を案じ、家族の幸せを願いながら、戦陣に散った方々。(略)全ての御霊の御前あって、安かれと心よりお祈り申し上げます」「積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携え(略)これまで以上に役割を果たす決意です」と述べた。

 靖国神を参拝した閣僚は、「(参拝することに)何の躊躇もなかった」とか、「今日の我が国の繁栄は尊い犠牲のおかげ」と言う。戦争のおかげで繁栄した訳ではない。進んで命を捧げた兵士もいただろうが、無理やり犠牲を強いられた人もいる。何も知らない子どもだって大勢死んでいる。

 戦争では何百万人もが亡くなった。父の弟もフィリッピン沖で戦死した。戦没者を追悼することに異議を唱える気は無い。けれど、日本人だけでなく多くの人の命を奪った戦争なのに、なぜ戦争を起こし、誰が責任をとったのか、明らかにされていないのはどうしてなのだ。

 再び戦争をしないためには、なぜ起きてしまったのかを検証する必要がある。言葉だけで「役割を果たす」と言われても信じることは出来ないし、平和を実現する建設的な手立てを示すべきだ。でも本当は、政治家にお願いすることではなく、私たち一人ひとりが考え行動しなければ、平和にはならないだろう。

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