「iphoneからのメールが受け取れないなら、設定を変えたらいい」と教えられて、ケイタイを購入した店へ行って来た。それ以来、滅茶苦茶たくさんのメールが届く。「当選です」とか「絶対儲かる」とか、逆に「困った時には連絡を」とか様々だ。私が男だと分かっているのか若い女性から写真付きメールも来る。メールが届くと直ぐに削除しているが、余り続くと面倒になる。とにかく削除し続けるしかない。
「あなたにだけ特別な攻略法を教えます」というものもあったから、世の中はお金が欲しいか異性が欲しいかのどちらからしい。新聞に「1億1000万円の詐欺被害」が載っていた。あるところにはあると感心したが、被害者は同年の女性だった。金融庁職員とか警察とか弁護士とかが出てくれば、悪い人とは思わないのが日本人の習性である。この女性は欲張りであったわけでは無く、むしろ潔癖だったから「あなたのお金が不正に使われる可能性がある」と言われて、指示通りにしてしまった。
出会い系サイトがどんなものか分からないけれど、私のところにも「オモチャにして」というメールが来るから、きっと男は直ぐ鼻の下を伸ばしてしまうのだろう。東京で大学生が女の子とデートしていたら突然男が現れて、「ワイのヨメに何してくれる。指落とすか、腕切るか」脅され、30万円払ったという記事もあった。大学生なのによくそんなお金を持っていたとこちらも感心した。脅したのは福岡から家出してきた19歳の少年と14歳の少女というから呆れる。
今やこの世はメールが無ければ成り立たない。無線でありながら、1点から1点へつなげことも出来れば、誰でも見られるようにすることも出来る。人質の交換も、恋のやり取りも、メールでつながっていなければ絶望的だ。メールというのはどういう仕組みなのだろう。それを考え出した人はノーベル賞をもらったのだろうか。インターネットを使いこなせる人と出来ない人とでは何が違ってくるのだろう。
いやはや大変な世の中になったものだ。今晩はガラ系どころか黒電話しか使えないというジイジ3人で久しぶりの飲み会である。世の中から置いてきぼりになっているのに、当人たちは全く自覚していない。それが幸せというものだ。