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友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

天才と凡人

2015年01月26日 18時06分51秒 | Weblog

 テニスの錦織圭選手が全豪大会で4回戦を突破し、8強へと進んだ。テニスの試合は勝ったり負けたりと一喜一憂が続くから、見ているだけなのに胃が痛くなる。それに比べると、マラソンや駅伝はただひたすら走っているだけなので、イライラすることはないが、見続けてしまうから不思議だ。マラソンでも駅伝でも駆け引きはあるようで、戦術も重要な要素らしいが、見ている側からすれば、「ヨシ、ここでいけ」などと思わず力が入るだけだ。

 昨日の大阪国際女子マラソン大会は、ウクライナのタチアナ・ガメラさんという31歳のママさんランナーが優勝した。3連覇だというからたいしたものだ。初めから強い走りだったけれど、全く衰えることなく最後まで走りきった。「練習量が凄い」と解説者は言っていたが、心が萎えないためにはひたすら練習を重ね、自信を持って臨むことが大切という典型である。

 20歳の孫娘はガンバリ屋で、「練習が結果を生む」あるいは「結果は練習の成果」と水泳のコーチに教え込まれ、何事に対してもよく耐えてきた。大人になるに従い、どんなに練習しても出せない結果があることを知り、今は「なんだ、そうなんだ」と、ちょっと安心して学業よりもバイトに励んでいる。絵を描くことも、書を書くことも、スポーツでも、何でもきっとそうだと思うけれど、努力すれば必ず報われる。努力もせず得られることは何もない。

 けれど、あるレベルまで達すると、それ以上は上がらなくなる。それでも努力する人と諦める人とに別れてしまう。天才は生まれながらの才能を持っているが、「玉磨かざれば光なし」というように、人一倍努力をしたから天才と呼ばれる。世の中の多くは凡人で、自分の怠け心と戦っている。20歳の孫娘は5歳の妹の言動に圧倒され、「抜かれた」と嘆いているという。

 5歳の子は皆、天才なのだ。大人が思わない言葉を使ったりするが、次第に平凡さが増してくる。子どもの個性を生かしてあげるのは大人たちの務めだ。そしていつか、みんな同じような大人になっていく。20歳の孫娘は「練習が結果を生む」という大きな価値を持っている。これからだよ、人生は。まだまだ先は長いマラソンなのだから。

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