友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

なぜ残忍な殺人件は起きるのか

2009年11月10日 23時14分36秒 | Weblog
 このところまたまた残忍な殺人事件が起きていて、どうしてテレビはこんなに何度も報道するのかと思うほど、よく取り上げている。千葉県の女子大生の事件に続いて、島根県でも今度はバラバラ殺人事件と、誠に背筋が寒くなる。2件ともどう見ても男の仕業だろう。この少し前には、東京と鳥取で30代の女性の周りで不可思議な事件が数件も起こっていることが取り上げられていた。被害者はみな中年以上の男のようだ。

 女子大生の殺害事件では獰猛で凶悪な男たちが想像できるし、30代の女性の周りでは「オンナに溺れてしまった」男たちが想像できる。男は残虐な行動を大胆に行なうかと思うと、オンナの嘘も見抜けないほどに女に一途になってしまっている。逆にまた、男の凶暴な力の前ではなす術がない女だけれど、自分を欲しがる男たちの前ではいとも簡単に手玉に取る術を知っている。

 男は恐ろしいけれど女も恐ろしい。人間ほど賢い動物はいないのに、人間ほど恐ろしい動物もいない。今、テレビが英会話講師のイギリス人女性を殺害した男を逮捕したと報じている。今朝も男の母親がフジテレビの番組で息子に自首を呼びかけていたから、捕まるのは時間の問題だろうと思っていた。私は逮捕のことよりも、今朝のテレビでもそうだったけれど、男の母親は何と気丈夫な人かと感心した。

 先ほどのテレビでは、男の両親が報道陣の質問攻めに合っていたが、父親も母親も声を張り上げることもなくキチンと話していた。むしろ殺人犯の両親であるがために世間からは非難の目や声がすさまじいほどあったはずであり、耐えられない辛さを味わう日々であったに違いないのに、悔しさや嫌悪を表すこともなく、親として申し訳ないという態度は立派だと思う。今朝の母親の男への呼びかけも、最後まで泣き崩れたりすることもなく、一刻も早く自首して欲しいという気持ちでいるためか、自分の責任を果したいとの思いを強く感じた。

 男の父親も母親もきっと私よりも歳は若いのだろうけれど、落ち着いているようだったが、その胸の思いは計り知れない。どうしてあのような事件を起こしてしまったのか、親の責任は何なのか、これからどうやって生きていけばよいのか、不安は募る一方だろう。整形外科の手術を受けてまで逃走しようとしたのはなぜなのだろう。無実の人ならば、そういうケースもあるかもしてないが、人を殺しておきながら逃走するのは卑怯で卑劣だ。そんな話をしていたら、「そこまで頑張る人には感心する」と言う人がいた。それは違うだろう。頑張るというのは何かを実現するために全力をつくすことだ。男は頑張ったわけではない。男はただ逃げる、ひたすら逃げようとしていたに過ぎない。

 まだ残る殺人事件は一刻も早く解決して欲しい。殺人事件はお断りだ。だから殺人を正当化する戦争は絶対に嫌だ。人が人に暴力を振るうのもキライだ。
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