登山届に関して ・ 安全登山について
2014年10月22日(水) 例会において
岐阜県警察本部、山岳、雑路、事故主任で巡査部長の逢坂宏裕樹様より「安全登山」「登山届」のテーマによるお話をしていただきました。
逢坂巡査部長さんは山岳救助業務に20年以上従事されておられ豊富な経験をもとに山岳遭難事故の発生状況を具体的にお話いただき、何にどう対処すれば良いかを多いに勉強させていただきました。
遭難事故件数が岐阜県は全国8位で増加傾向にあり、今年度は10月19日現在で97件の発生で遭難者数116人、死者行方不明位者は24人と昨年の年間16人を大幅にオーバーしています。
目的別にみると、登山( ハイキング、スキー登山、沢登り、岩登りを含む)が72% と最も多く、次いで山菜・茸採りが1 3% を占めている。
また、態様別にみると、滑落30%、転倒が16 %を占めているが、道迷いが30%と以外に多く、迷ったら引き返すという常道を遵守することが大事と話されました。
年齢的に見ると、事故の70%は40歳以上で更にその半数は60歳以上です。
私達のクラブも要注意です。
救助方法が過去の人力主体から近年ではヘリコプターが主流になり、アクシデントの対処に関しては過去の考えにとらわれず、その場その場に適した最適と思われる行動を取っていただきたいとの話でした。
それと体力は訓練によりある程度維持することが可能ですが「バランス力」は年齢とともに必ず衰えてくる。年齢をよく意識して登山に望むことが必要とのこと。
次に登山条例の「登山届に関して」では計画をしっかりと立て、「危機管理」を持って登山することが 重要であるとよく認識しました。
(運営担当者 佐野さんの報告より)
(写真提供 春日井さん)