ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

新選組ファンが参加した「乙女の幕末推し旅」。新選組が贔屓にした島原の太夫。葵太夫のお茶のおもてなし

2023-12-18 | イベント

「やっとここまで来た~」とミモロは、急ぎ足で、京都の町の西に位置する島原エリアの入口の大門に到着。


「京都 島原」は、日本最古の花街で、応永4年(1397)には、七条東洞院エリアにできたそう。その後、応仁の乱などで、場所を転々とし、豊臣秀吉が、京都の町の繁栄のために、天正17年(1589)に二条柳馬場エリアに移転。日本初の「公許花街」が生まれました。慶長7年(1602)に六条三筋町へ。その後、寛永18年(1641)に現在の丹波口近くのエリアに移転。その時、急な移転を求められ大混乱状態になったことから、その様子が「まるで島原の乱のようだ~」と人々に言われ、以来、そのエリアを「島原」と呼ぶようになったのだそう。

新選組結成160年を記念した新選組ファンのための日帰りツアー「乙女の幕末推し旅」に参加しているミモロ。
やっと「島原大門」に到着です。

門の付近をウロウロしていると、「乙女の幕末推し旅に参加なさっている方ですね~。葵太夫のところに行かれるんですか?」と、ツアーのスタッフの方が声を掛けてくれました。

ツアー参加者は、葵太夫お手製のブレスレットを付けています。ミモロは、首に巻いているので、一目瞭然。
「はい~どこでしょうか?」と。地図を見ながら、目的地への道を伺いました。

ツアーの目玉のひとつが、島原の太夫である葵太夫から、お茶のおもてなしを頂ける体験です。
会場は、「嶋原 末廣屋」司太夫のご自宅で、昔ながらの風情を残す「輪違屋」のそばにあるようです。

「この辺りから、路地に入るんだって~ここかな?」と細い路地を覗きます。


「あ、目印の旗がある~」と、会場を見つけ、中へと進みます。

「こんにちは~失礼します~」と中に入ると、そこは別世界。

部屋の奥に艶やかな葵太夫の姿が…

「あ、ミモロちゃん…どうぞ遠慮しないで、お上がりください~」と言われ、ミモロは、葵太夫のそばの座布団へ座りました。

実は、ミモロは、すでに以前から葵太夫にお目にかかったことがありますが、このようなおもてなしを受けるのは初めて。
ちょっと緊張した面持ちで…

「では、お茶を差し上げます~」と、すぐそばで抹茶のお点前を…。


さて、姿が似ているため、よく映画に登場する花魁と太夫を一緒にしている人がいますが、全く別の職業なのです。

花魁は、春を売るお仕事で、昭和33年の売春防止法で廃止されました。一方、太夫は、そもそも宮中文化から生まれ、歌舞音曲、和歌、書など幅広い教養を身に付け、御所の宴席などでおもてなしを担当したのだそう。つまり芸妓さんの最高峰で、現在も宴席などでお客様のおもてなしをなさっています。

髪は自毛で結い上げて、そこにべっ甲や珊瑚などの豪華な櫛や簪を22本さし、公家風の化粧を施しています。
衣装は、十二単を簡素化したものと言われ、帯は前で結び「心」という字を表しています。襟を返した襟元で、緋色が太夫の位を示すのだそう。また、足元は、裸足で、三本歯の「三つ足」という高下駄を履き、大きな傘をさして、禿という少女を従えて、客席へと向かう「太夫道中」が見せ場のひとつです。

「ということは、映画で見る花魁って、この太夫のスタイルをマネてるってこと?」とミモロ。たぶんね…

葵太夫が点ててくださったお抹茶の茶碗をもって、そばの禿がミモロの前に運びます。

「お点前頂戴いたします~」と挨拶するミモロです。

お菓子は、あの「太夫最中」です。

「ここで食べられるって思わなかった~」と嬉しそうに頂戴します。

太夫のお客様は、大名やそれなりの侍、また高貴な女性たちや文化人など幅広く、一般の人ではかつては相手にされなかったのです。

「ミモロちゃん、新選組の衣装似合いますね」と葵太夫に言われ、嬉しそうなミモロ。
島原には、新選組の幹部や薩摩、長州などの侍も出入りしていたのです。

「あの~記念撮影してもいいですか?」とミモロ。「はい、もちろん…」ミモロは、葵太夫の膝の上に…

これができるのは、ミモロの特権。

太夫に寄り添う禿は、昔は、太夫候補生として、子供の頃から、いろいろな芸事や教養を身につけるよう教育されました。
ここにいる禿は、太夫のお仕事の時にお手伝いしている子で、すでに3年以上、お役目を担っているそう。
ご挨拶や立ち居振る舞い、お茶の出し方など、いろいろ教わっているのです。
「禿になるの楽しいです」とのお返事でした。

さて、同じスペースには、歴代の太夫の写真など、貴重な資料も展示されています。

ミモロは、興味津々。

そばには、豪華な衣装も…

あの~太夫になってみたいなんて言わないでね~さすがにその衣装を作るのは大変だから…。

今回は、初公開の桜木太夫の直筆の手紙も展示されていました。

「さすがキレイな文字…」と、感心しきり…。「こういうお手紙もらったら、感激しちゃうね~読めないけど…」と。
昔の人は、くずした文字の読み書きができたのは、スゴイ!

「夕方、立証ガーデンヒューリック京都で太夫道中などをしますから、そちらにいらしてくださいね~」と葵太夫。
「はい、伺います~」といい、しばし太夫とお別れを…

「それまでに、他のポイント行かなくちゃ~」と、再び足早で進むミモロです。

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