「ここら辺も新選組の隊士たちが歩いたのかな？」と、ミモロのこの日1日、新選組の隊士の一人のなった気分で過ごします。
今年は、幕末の京都で活躍した「新選組」が結成され160年の年に。
そこで、11月26日に、「嶋原 末廣屋」の司太夫などを中心に、「新選組」のファンが参加した「乙女の幕末推し旅」というツアーが企画されました。
これは、京都市内の「新選組」にゆかりの深い「壬生寺」「旧前川邸」などのエリアを巡ると共に、「新選組」の隊士にまつわる資料の展示、さらに嶋原の葵太夫によるお点前のおもてなし、そしてフィナーレには、葵太夫の太夫道中や舞などが拝見できるという盛りだくさんの内容です。
ツアーの受付は、鴨川沿いにある「葵HOTEL KYOTO」で、9時から。
ミモロは、昼頃に到着…参加料3000円を納めると、参加者を証明する葵太夫お手製のブレスレットとポストカード、オリジナル千社札、特製マップなどをもらいました。
「この千社札を訪れた場所で集めてくださいね～5枚集めると、最後にシークレット千社札がプレゼントされますから～」と受付の方に言われました。
千社札などのイラストは、「新選組」をテーマにした渡辺多恵子先生の漫画「風光る」の人気キャラクターです。
さらに、「はい、お弁当と飲み物もどうぞ～」と渡されたのは、特製のお弁当と土方歳三が戦った函館限定に発売されている「新選組サイダー」です。
お弁当は、出張料理人の三田清美さんがこのツアーのために作ったもの。
おむすびと共には入っているのは、「豚肉ハンバーグ」です。
なんでも、新選組の軍医であった松本良順は、滋養強壮のために豚肉を食べることを勧め、また日本で初めて宴席にハンバーグを出した人物といわれているそう。
「え～？江戸時代ってお肉食べちゃいけなかったんじゃないの？」とミモロ。
説明書きによると、幕末には、すでに薩摩藩で豚肉を食べる習慣があり、京都で同時期に過ごした新選組隊士も同じように食べていたのかも…と、三田さん想像。それで今回の豚肉ハンバーグがお弁当に採用されたのでした。
ハンバーグのソースは、薩摩の麦みそで作ったソースです。
「でも、新選組と薩摩藩って、京都でぶつかっていたじゃないのかなぁ？？？まぁ、幕末をテーマにしたツアーだから、倒幕側と幕府側の両方が混ざっていてもいいのかも…まぁ、美味しければどっちでもいいや～」と、アバウトなミモロです。
参加者の多くは、お弁当をホテルの休憩所や鴨川沿いなどで食べて、「新選組サイダー」は、記念に持って帰ったようです。
さて、ホテル内には、「新選組の部屋」が用意されています。
そこには、土方歳三の写真をはじめ、いろいろな展示物が…
「ここで新選組のレプリカの半被着て、記念撮影できるだって～」
でも、ミモロの場合は、すでに自前の新選組の衣装を着用。参加者の中でも、気合が入ってる姿でした。
鴨川に面した客室のホテル…
「京都らしい風情が楽しめるホテルだね～」とミモロは窓から鴨川を眺めます。
さて、このツアーは、京都の町の東と西がコースに組み込まれています。
ミモロは、もらった地図を見て、巡る場所を確認。
「う～ここから、新選組ゆかりの場所の大宮通に行かなくちゃ～それは町の西側でしょ～」
すでに昼を回っている時刻…ツアーで訪れる場所は16時まで。そして、16時半の太夫道中が行われる「立証ガーデンヒューリックホテル」は、再び町の東側に戻らなくてはなりません。
「あんまり時間ないね～」とスタートが遅かったため、急いで巡らないと…。
ミモロは、四条通から市バスで、四条大宮を目指します。
「ともかく嶋原の葵太夫のところに行って、お茶を頂かないと…」と。というのは、お茶席は、先着50名です。
途中の「壬生寺」や「旧前川邸」は後回しにして、ひたすら壬生川通りを南下。
「島原大門」へ通じる花屋町通りに…
そこは、昔ながら佇まいがあり、「あ、お菓子屋さんがあるよ～」
ミモロが足を止めたのは、「太夫最中」という看板がある「御菓子司 伊藤軒老舗」です。
「これが太夫最中なんだ～」と、華やかな太夫の姿を象った皮の最中です。
自家製の小豆餡の中身の他、今人気は、バターサンドとクリームチーズの最中だそう。
ミモロは、まずはオーソドックスに小豆餡のものを1つ購入しました。
「あ、急がなくちゃ～」と、最中につられていたミモロは、再び道を急ぎます。
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