ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

明智光秀が築城した「丹波亀山城」。今年は、かつて天守閣だった場所の「天守台」の拝観が可能に

2020-06-04 | 歴史・史跡

京都から、JR山陰本線の快速で20分の「亀岡駅」。亀岡の町は、「亀山城」を中心に築かれた町です。

駅から、徒歩15分ほど、お濠沿いを歩き、「亀山城址」への入り口に至ります。

天正3年(1575)から織田信長の命を受けた明智光秀が、丹波攻略をスタート。その拠点として天正5年に築城。町の整備を進めます。
本能寺の変の後は、豊臣家、関ヶ原の戦いの後は、徳川家が、この城を治めます。
明治2年、それまでの亀山は、亀岡に改称され、以降、町の名は、亀岡となります。
「だから、亀岡市にあるのに、お城、亀山城なんだ~」とミモロ。

明治6年に、亀山城は廃城となり、それから城の敷地、建物などは、複数の所有者に売却されてしまいます。
次第に荒廃してゆく城を、大正8年、宗教法人「大本」が購入し、以降、整備・管理を行います。
戦時中、一時、政府に没収されるものの、戦後、再び、その所有権は、戻され現在に至ります。

現在、宗教法人「大本」の本拠地であり、聖地となっています。
城の敷地内は、一部を除き、一般に開放され、ミモロも以前、散策したことがあります。

この日、亀岡市観光課の方々に、光秀ゆかりの場所を案内していただき、ここも訪れることに。
「ミモロちゃん、今は、ここね~」と、広い敷地を示す地図を前に、説明してくださったのは、亀岡市の光秀大河推進課の松本課長。

NHK大河ドラマの放送と共に、多くの方に光秀ゆかりの亀岡の観光推進のために尽力なさっています。

さて、大河ドラマの放送に合わせ、ここ「亀山城址」は、通常非公開の現在、宗教法人「大本」の神域とされる城の中心「天守台」のあるそばへ、入れることになりました。


「ぜひ、この機会にお城の様子をよくご覧ください」と、「大本」の広報渉外をご担当なさっている鬼塚さん。

「以前にも伺って、植物園や桜の木拝見しました。どこもすごくきれいでした~」とミモロはご挨拶しました。

「天守台」の拝観には、300円の拝観料を「総合受付」にて納めます。
「え~天守台のそばに行けるの?」と、以前は、入ることができなかった場所に、感激するミモロです。

さっそく、そこへと向かいます。


「大本」の信者の方々が、長年、管理、整備してきた敷地内は、ゴミひとつ落ちていません。
「本当にキレイ…」と感激するミモロ。かつて荒廃した石垣なども、修復を繰り返したそう。

新緑の苑内には、静かな時が流れます。

「あ、石に印が付いてる~」

かつて大名たちが、城の普請に運んだ石が、城の歴史を物語ります。

「ミモロちゃん、ここからが、通常非公開の場所ですよ~」と言われ、気を引き締めて石段を上ります。
 

苔むした石垣…明智光秀が築城し、以来、さまざまな城主を迎えた城です。


天正3年、光秀が、主君、信長の命を受け、その拠点として天正5年に築いた亀山城。築城後、10を超すその地域の領主の城を次々に攻め滅ぼし、丹波平定をし、信長から所領として与えられたのが、天正8年。まさに戦いに明け暮れた5年間だったのでは?
その間に、愛する正室の熙子が病死。
そして、天正10年、本能寺の変が起こります。一体、その2年間に、光秀に何があったのでしょう?

「奥さんも死んじゃうし、きっと戦い続きで、嫌になっちゃたんじゃないの…なんのために生きてるのかって、悩んだり・・」と勝手に想像するミモロです。
戦国武将の光秀の人生は、まさにストレスの連続。壮絶な人生といえましょう。

「天守台」は、かつて天守閣があった場所だそう。そこは「大本」の神域なので、撮影はできませんが、土台部分に石が丸いドームのように積み上げられています。
そのそばに聳える大きなイチョウは、光秀手植えのイチョウと…。

「そうなんだ~」と感慨深げに幹に寄り掛かるミモロ。

「でも、このイチョウは2代目ですよ~」と、観光課の栗林さん。なんでも、江戸時代に台風で倒木し、若木が植えられたのだそう。

敷地内には、一昨年の台風で倒木した大樹の切り株がいくつも見られました。


でも、本当によく整備された敷地内・・・さまざまな植物が茂り、楓の緑のトンネルが続きます。「秋は、きれいだろうね~」とミモロ。
 

亀山城址を進むミモロ…「兵どもが夢のあと…」と、ふと口から…。

光秀が、その人生のフィナーレを過ごしたお城です。

*「亀山城址」の詳しい情報は「亀岡市観光協会」のホームページで

*ここは、宗教法人「大本」の聖地と言われる場所なので、苑内の散策は、静かに…


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