裏千家お好みの菓子「ふのやき」。「今日庵」そばの「ミリエーム」のショップと通販のお取り寄せで

秋にすっぽり包まれた京都…ある日、ミモロは、お散歩で茶道の御家元が集まる小川通寺之内にやって来ました。
そこで出会ったお菓子が「ふのやき」です。


「このエリアすごく京都らしく落ち着いた風情漂うところで、気持ちが引き締まるね～」というミモロ。

ここは、表千家、裏千家、武者小路千家という茶道の御家元が集まっています。

石畳の道を進んでいて、ふと目にしたのが、「ミリエーム」の「ふのやき」はこちらで販売していますという看板です。

「ふのやき？え～どんなお菓子だろ？」と食いしん坊のミモロは、その言葉に惹きつけられて、矢印の示す道を進むことに。

「この先にあるのかな？」と人の姿が見えない場所を恐る恐る…。

石畳の先にある建物は、「裏千家学園茶道専門学校」のそばにあり、1階には、茶道を学ぶための教材や道具も置かれています。
　

「こんにちは～あの～」とそこでウロウロしていたミモロを見つけた係の方。「いらっしゃいませ～もしかしてミモロちゃん？」

「は、はい…ミモロです」と突然名前を呼ばれ、ドキマギ。「ブログ見てますよ～」とおっしゃるの奥野さん。

「あの～ふのやきのこと知りたいんですけど～」というと、「では、ちょっとお待ちください」と奥へ。
「あ、初めましてミモロちゃんっておっしゃるんですね～。ようこそ～」と奥から笑顔で現れたのは、管理部部長の戸﨑さんです。


「ここは、株式会社ミリエームという茶の湯の文化を広めるための事業をする会社なんですよ」と戸﨑さん。
その事業には、茶道のお教室や学校の茶道部などの生徒さん向けの教材や道具の販売。

また、茶室や数寄屋建築の設計施工など「お茶室を作りた～い」という一般の人のニーズにも対応したり、

さらに、茶の湯の楽しむ人のために、オリジナルの和菓子などの製作販売を手掛けているのだそう。
そのお菓子ブランドが「式亭」。そこのお菓子のひとつがミモロが興味を抱いた「ふのやき」です。


「あの～「ふのやき」ってどういうお菓子なんですか？」とミモロ。

千利休が茶会で用いたといわれる「ふのやき」は、生麩を焼いて味噌などを付けた素朴な菓子。以来、京都では、麩焼き煎餅として、茶の湯で親しまれている干菓子に…。

「イチョウの焼き印が押されてますが、それは今、秋だから？」とミモロ。
「う～あのイチョウの印は、千利休の孫の千宗旦の手植えの「宗旦銀杏」で裏千家のお印なんです」と戸﨑さん。
「あ、季節関係ないんだ～失礼しました～」と知識のなさを露呈するミモロでした。

ここの「ふのやき」は、先代15代の御家元の千宗室さんの奥様、千登三子さんが考案し、「末富」により作られ、以来、裏千家を代表する干菓子になっています。

香ばしい味噌の香りと味わいがなんとも優しいお菓子で、ここと「式亭」のオンラインショップのみの販売です。
「ですから、京都にいらした裏千家の茶の湯をなさっている方々は、お土産にお買い求めになられんですよ」と戸﨑さん。
「へぇ～裏千家のお茶を習っている人には、憧れのお菓子だね～」とミモロ。

ミモロは、お友達にプレゼントするために1箱求めることに。

「あの～その宗旦銀杏ってどこにあるんですか？」とミモロ。「それは、裏千家のお茶室である今日庵の敷地内にあるんです。見えるところがありますから、ご案内しましょう」と親切に戸﨑さんはミモロに銀杏を見せてくださることに…。
「こっちですよ～」と、「今日庵」の周囲を塀にそって進みます。


「ほら、見えますか？あれです～」と戸﨑さんが指さす方向に大きな銀杏の木が…

「もう少ししたら、黄金色になりますよ」
「へぇ～あれが宗旦銀杏なんだ～」と、しばし見つめるミモロです。

裏千家の歴史を物語る「今日庵」。入口となる兜門の気品ある佇まいにミモロも身が引き締まる思いに…。

「一度、中に入ってみたいね～」と憧れの眼差しで見つめます。

「秋が深まると、それは美しい紅葉が兜門を彩るんですよ」と戸﨑さんが撮影した写真を見せていただきました。


「ホントだ～その頃にまた来ます～」と。

うちに戻ったミモロは、さっそくお茶を点て、「ふのやき」をいただくことに…。

「香ばしく美味しい～お茶の美味しさがいっそう引き立つね～」と。

＊「式亭」のオンラインショップでは、他にもいろいろ美味しそうなものが…。年末年始の贈り物にもふさわしいお品も…。ぜひ覗いてみては…


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