11月14日まで京都「南座」で行われている「秋の舞台体験ツアー」に参加したミモロ。
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実際に舞台に上がって、「廻り舞台」や「セリ」を体験しました。「すごく面白かった~」と。
「ちょっと珍しい景色ご覧くださいませ~」と係の人に導かれて向かったのは、「南座」西側の搬入口です。
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ここは、一般の人は立ち入れない場所。舞台に必要なものを搬入する時だけ扉が開きます。
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「なんかいつも見慣れている景色だけど、雰囲気違うね~」と。
そばには、舞台に使う道具が置かれたスペースが続いていました。
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再び舞台に集まった参加者たち、「では、これから緞帳を下げます~」と係の方。
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美しい緞帳は、舞台の顔。
舞台の上は、ライトが消され、真っ暗に…そしてライトアップされたのは、緞帳の裏に浮かぶ文字。
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そこには、「火の用心」の文字が貼られています。「火事が一番怖いよね~」昔からの標示だそう。
真っ暗な舞台で再び緞帳が上がります。そこでミモロの前に広がるのは、客席。
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暗い舞台は、一瞬でライトアップされ、別世界へと人々を誘う演出を体験しました。
「はい、舞台のご案内はこれで終了です。では、皆様、気を付けてお戻りください~」と係の方に言われ、ミモロは、再び「花道」を歩き客席に戻ることに…。
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「花道も、思ったより幅狭いね~。ここれ立ち回りとか大きな衣装で動くの大変。それに客様、すごく近いんだよね~」実際に歩いてみるとわかること。
荷物を置いていた自分の席に戻ったミモロ、「あれ?なんか覗いてる?」
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「なんだろ?」誰かが手を振っています。
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よくわからないまま、ミモロは、客席を後にして、時間が許す限り、館内を見て回ることに。
さて「南座」のルーツは、江戸時代、四条河原において、出雲阿国が女歌舞伎の興行をしたことから、それが人気を呼んで芝居小屋が建ち並ぶ、京都のエンターテイメントエリアになったことから始まります。
なんでも江戸初期には、7つの芝居小屋があったそう。その後、文化・文政の頃には、「北座」と「南座」のふたつとなり、明治26年に「北座」が廃業し、今日に続く「南座」だけとなります。
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明治39年(1906)に、白井松次郎と大谷竹次郎の兄弟が、「南座」の経営に「松竹」の会社名で当たることに…。
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「あ、それが松竹って会社になるんだ~」と、改めて知ったミモロです。
昭和4年に、桃山風破風造りの建物を竣工。
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平成3年に、当時松竹株式会社の永山会長により、歴史的な景観はそのままに近代劇場として改修されます。
正面の櫓には、社紋を染め抜いた幕が下がります。これは江戸時代に京都所司代によって官許された「南座」の象徴なのだそう。
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そして毎年「吉例顔見世興行」の時期になると、櫓の両脇に「梵天」が上がります。
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これも江戸幕府が認めた芝居小屋である証なのだそう。
800枚の紙で作る「梵天」は、神社で使われるお祓いの役割を象徴したもの。
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さらに「まねき」と呼ばれる役者さんの名前を書いた看板が「南座」に上がると、「いよいよ年の暮れだね~」と京都人は思うのです。
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「でも、もうすぐその時期になるね~1年早いね」とミモロ。この「吉例顔見世興行」は、昭和初期に始まって以来、戦時中も途絶えることなく行われたとか。
ミモロが参加した「南座 秋の舞台体験ツアー」は、ツアー参加の前後15分ほど、自由に館内を見学できます。
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ミモロは3階席や2階席など、いろいろな位置から舞台を見下ろし、劇場を楽しみました。
最後に普段ならお土産物などが販売されるエリアに…「売店ないね~誰もいない~」と思っていたら…
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「あ、花道の向こうから手を振ってた子だ~」
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「南座」のキャラクターの「みなみーな」がやって来るではありませんか。現在、南座宣伝部長の要職に。改修時に現場で発掘された「大提灯」の姿です。
背中には、「南座」の文字が…頭には、櫓と梵天を付けています。
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「初めまして、ミモロです…」と挨拶。「なかなか迫力ある体形だね~」と別れてからこっそりポツリ。
劇場入口そばのショップには、「みなみーな」グッズも販売されていました。
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「ほかにも記念になる品々がある~」
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さて、11月10日から前売りが始まる「吉例顔見世興行」は、12月2日から23日。
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仁左衛門、幸四郎、愛之助など東西の歌舞伎役者が登場です。
「また、見に来ようかな~」と、「秋の舞台体験ツアー」でいっそう歌舞伎の興行に興味を抱いたミモロ。
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京都の町は、日に日に紅葉が進み、本格的な紅葉シーズンもまもなく…そして師走も…。
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**「南座 秋の舞台体験ツアー」の詳しい情報はホームページで 11月17日まで開催。
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