ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都府亀岡の愛宕本宮「愛宕神社(元愛宕)」へ。愛宕山へは、ここから遷座されたと伝えられる神社。

2024-06-17 | 寺社仏閣
「ここなんか漂う気が違う…」と山の中の参道を進むミモロ。


ここは、京都府亀岡市千歳町にある「愛宕本宮 愛宕神社」です。


「あれ?愛宕山の上にも「愛宕神社」ってあるよね~」と、ミモロは以前、7月夜に「千日詣」や秋の紅葉の時期に登ったことがあります。「すごく大変だった~」と、今思い出しても、その時の大変さが蘇ります。

境内にある解説を読むと…

ここは、元愛宕といって、ここから「火産霊神(ほむすびのかみ)」などのご神体が、愛宕山へ遷座されたと…
その歴史は、神代に始まり、継体天皇の頃に初めて神殿が建立されたそう。
かなり昔のお話だから、諸説ありそうですが、愛宕山への遷座は、200年ほど後のことになると…。

「え~すごく歴史ある神社なんだ~だから、なんか特別な気を感じる~」と。


手水でよ~くお清めをしてから、本殿に向かいます。


一間社流造りの本殿は、鎌倉時代のもので、重要文化財です。


檜皮葺の屋根の本殿は、保護のために、瓦葺の建物で覆われていて、その中に…
  

参拝後、「愛宕神社だから、火伏のお守りいただこう~」と社務所に向かったミモロです。


京都の飲食店をはじめ、多くの家の台所に祀られている火災除けのお札。

木造家屋の時代…火災は、人々が最も恐れたもののひとつ。事実、京都は何度も大きな火災に見舞われています。
「はい、500円お納めください~」と宮司様。

現在、ご一族で、宮司を務めるようになって4代目だそう。
「ここで火伏のお札頂いたら、愛宕山まで、今年は登らなくていいかも…千日詣大変だったもの…」というミモロ。
「私は、愛宕山に登ったことがないので、よくわかりませんが、最近、多くの方が、こちらにお札を求められます」と。
なんでも、いろいろな飲食店の方々の高齢化が進み、ここへというケースが目立つそう。

「あの~ここでも千日詣するんですか?」と宮司様に尋ねます。「いいえ、夜の参拝は、うちではしていません」と。
昼間の参拝だけなので、7月末日だけでなく、他の日にお子さんを連れて参拝する人も多いようです。

ちなみに、京都市右京区の愛宕山にある「愛宕神社」は、今年(令和6年)の千日詣は、7月31日~8月1日の深夜にかけてではなく、7月23日~8月1日と期間を拡大、参拝は、昼間のみ。お札や御朱印の授与は、9時から16時までで、それ以外は対応しないとのこと。夜は、電気が付かないため、参拝はできないそう。
「もう夜のお詣りできないんだ~」と、大変だったけれど、できないとなるとなんか寂しい感じがします。

「ところで、このお山にもいろんな動物いるんですか?」と、生きものに関心を抱くミモロ。
「はい、近隣では、クマの目撃情報もあるようです。うちには、ムササビが住んでるんですよ…」と。

境内の中ほどにある大きなご神木。

「ほら、あそこに穴があるでしょ」と指さして教えてくださいました。


木の幹にある穴に、ムササビがいるそう。

そこから、夜、下の枝に飛行するそう。また、昼間にカラスが穴を覗いたりして、カラスとムササビの戦いが行われることもあったと。「おせっかいなカラスだね~」と思うミモロです。


「この神社がある場所は、千歳町国分というエリアです。この神社の近くには、かつて国分寺が建てられ、丹波地域を治めていたんです。今は、丹波国分寺は、浄土宗の寺院となり、国の史跡になっています」と。

なるほど、仏教を広めるため、国家鎮護を目指し、国分寺が建てられたのは、聖武天皇の時代ですから、平安遷都の前ですから、京都市には、国分寺はありません。亀岡に国分寺があるのは、山陰道という交通の要所にあったからと思われます。つまり、この地域は、京都の都より歴史が長いということになります。

京都市左京区の愛宕山の「愛宕神社」のルーツがここにあったとは…。「亀岡って、なかなか奥深いね~」と、久しぶりに訪れたミモロは、改めて思うのでした。

「亀岡って、京都駅から、電車で嵐山の先だから、それほど遠くない…もっと、観光客来るといいのに…」と。

*「愛宕神社」京都府亀岡市千歳町国分南山ノ口1, ☎0771-23-9341 


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