関西地方は、朝から、いえ、一昨日からずっと雨。台風4号は、熱帯低気圧になったものの、梅雨前線を刺激して、多量の雨が、連日降り続いています。
「今日は夏至だよー。こういう節目には、神社にお参りに行かなくちゃ…」と、なかなか信心深いミモロ。そこで、雨降りにもかかわらず、奈良の三輪の大神神社へ出掛けました。


雨降りのためか、人影はまばら。いつもは、参拝客が行き交う参道にも、今日は、誰もいなくて、ミモロだけ。
「こんなに空いてる時、今までなかったねー」と。年に4回ほど訪れる大神神社は、ミモロのパワースポットです。
階段を上り、拝殿の前に…「あ、茅の輪があるー」

多くの神社では、6月末に、「夏越の大祓」という身に付いた罪・穢れを「人形」にたくし、お祓いする神事が行われます。その折、この輪をくぐり、身も心も清らかで健やかになり、下半期を無病息災で過ごせるようにお願いします。
「あれ、他の神社の茅の輪と違う…」。ミモロ、よく気が付きましたね。そう、茅の輪は、大きな輪がひとつ設置されるのが一般的。でも、ここ大神神社は、3つの輪が並んでいます。
「あ、わかった!ご神体の御山の三輪山と拝殿の間にある『三ツ鳥居』の形だー」。正解!
3つの鳥居が組み合わさったような『三ツ鳥居』は、大神神社の特徴のひとつで、国の重要文化財になっています。
さっそくミモロも『茅の輪』をくぐることに。
まず正面の大きな輪を通り、右へ、再びセンターの輪をくぐり、次に左へ。つまり8の字に輪をくぐります。
「えーまず、大きな輪でしょ…」

「茅の輪」くぐりを済ませると、御祈願の受付をしてくださる場所へ。

この日、ミモロは、開運祈願の御祈祷をお願いしました。
こちらのご祭神は、国造りの神さまの大物主大神。「すごく頼りになるんだよー」と。ミモロが大好きな神様です。
祈祷殿でのお祓いや御祈祷の後、廊下を通って、拝殿へと進みます。そこで、ご神体の三輪山に参拝します。
いつもは、数人の方とご一緒ですが、今日は、ミモロただひとり。なんとも贅沢な感じで、ありがたさもいっそう。

「よくご参拝されました。ミモロという名は、ご神体の御山の呼び方といっしょですね」と神職の方。
「はい、そうなんです。みんなにかわいい音のお名前って言われます。だからミモロと一緒にいると、みんな笑顔になるんです。きっと名前の響きのせいだと思います。言霊っていうのかなぁー」と、なんともありがたい名前をもつミモロです。「だから、この神社が大好き…。ここに来ると、心が落ち着くんです」
「あのねー。これミモロの巫女さんスタイルの写真です。ホントは、今日も着たかったんだけど…雨がひどくて…」と、もっていた写真を…。「カワイイですね。では、今度、いらっしゃった時、着て来てくださいね」と言われ、ミモロは、嬉しそうに頷き、手を振りながらお別れしました。
もちろん、入口にある「撫でウサギ」にもご挨拶を忘れません。

次に進むのは、神社の奥にある「狭井神社」。「あ、ご神職に、人間のお友達にみもろさんっていうお名前の人がいるって、お話もすればよかったなぁー」そう言いながら、歩く道の東側は、三輪山。

「すごくいい気が流れてる感じがするー」と。雨の日の神社は、靄もかかり、いつもより幻想的な雰囲気。ミモロの足音が静寂の森に響きます。そして時折、鳥の声…。誰もいない道は、神さまに見守られているような不思議な心地に。「雨の日に神社に来るのっていいねー」と。途中の「磐座神社(いわくらじんじゃ)」は、少彦名神をお祀りしています。「ここの気も素晴らしい・・」

三輪山に抱かれるようにたつ「狭井神社(さいじんじゃ)」は、病気平癒の神さま。

社の奥まったところには、万病に効くという薬水が湧く「薬井戸」があります。
「まずは、コップ…」




井戸でお水を汲んで、ゴクゴクと。「美味しい…まろやかな感じがする…これで食べ過ぎてもお腹痛くならないよね」。うーそれはどうかと…。
さて、今、神社の敷地内にある「ささゆり園」では、楚々とした感じの「笹ゆり」が見られます。


日本にだけ生息するユリの原種。透き通るような花びら、ほっそりとした茎が、なんとも日本らしさを漂わせています。「豪華なカサブランカみたいなユリとは、全然違う雰囲気だねー」
このササユリを奉納する「三枝祭」別名ゆりまつは、奈良市内の「率川神社」で、つい先日の6月17日に行われたばかりです。その様子は、以前にブログでお伝えしました。「ミモロ ゆりまつり」で検索してみて下さい。
「また、雨の日にお詣りに来たいなぁー。だって雨でもお清めされている感じがするもの…第一、人が少ないのがいいー。でも、こんな日って、珍しいよねー。大雨の中、来てよかったー」と、すっかりその静けさと靄のかかる森に魅了されたミモロでした。

*「大神神社」の詳しい情報は、ホームページで

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