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ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

真夏日続きの京都。町中の自然・・・アゲハチョウと蛍。鴨川の夕涼みの床は連日大人気

2013-06-15 | 京都

「あれーいなくなっちゃったー、どこに行ったのかな?」と、ある朝、ミモロは、おうちのベランダにあるミカンの木を見つめて、声を出しました。

ミモロが、探していたのは、青虫。東山、岡崎エリアにあるミモロのおうちは、マンションの4階、近くには、木があるためか、いろいろな虫が飛んできます。なかでも、蝶は、春先からヒラヒラと…。蝶に詳しくないので、名前はよくわからないのですが、黒、青、黄色の蝶。それらが、飛んできて、ミモロのみかんの木にタマゴを生むのです。

今年も、一匹の青虫が育っていました。ミモロは、毎朝、日を追うごとに大きくなる青虫を観察していました。
「青虫さんが、葉っぱを食べちゃうから、みかんの木がかわいそうだけど…」
でも、その日、いつも葉っぱに乗っている青虫の姿がありません。「鳥に食べられちゃったのかな?」と心配そう。

ところが、見つけました、みかんの木から2メーターほど離れた洗濯用のクリップに、小さなサナギを。「すごい、ここまで歩いたんだー。夜、歩いたのかな?」。そのままだと、洗濯物が干せないので、ミモロは、そのクリップを、そっと植木鉢の榊の苗木に移して、その日から、サナギの観察を始めました。

そして、昨日の朝、6時ごろ、榊を見ると、「わーチョウチョになってる!」

サナギから出た蝶は、まだ羽が伸びきっていないよう。じっと枝につかまっています。

「うーもっと早く起きれば、サナギから出るとこ、見られたのに…残念…」

さて、蝶は、卵、幼虫、サナギ、成虫(蝶)と、成長と共に、その姿を変えて行く「完全変態」の昆虫です。アゲハチョウは、卵から蝶になるまで、約一カ月ほどとか。そして、蝶になってからは、約1週間の寿命です。そして、春から秋までに、なんと4世代を繰り返すのだそう。

また、卵が蝶に育つのは、100個の卵の内の1つぐらい・・・つまり100分の1の割合だとか。途中、他の昆虫や鳥の餌食になってしまうそう。

だから、この蝶は、幸せな蝶。ベランダのみかんの木に卵を産み付けた母親のアゲハチョウの判断は正解。洗濯物を干したり、フラワーコンテナの植物に水をあげたりと、人の出入りがあるため、鳥などが寄って来にくいので、食べられなかったのかも…。


さて、しばらくじっとしていた蝶は、時々、羽を動かし始めました。

ミモロは、ずっとそばにいて、その様子を観察しています。

この朝は、お散歩は中止。蝶の旅立ちを見送ることに…。

突然、パッと羽を大きく開きました。

「きゃ!きれいなチョウチョ…」
ミモロのみかんの木の葉っぱを、食べ荒らした蝶ですが、その甲斐あって、なかなかキレイ…。

蝶を見つめはじめて、約2時間。8時頃でしょうか…「あ!」とミモロの声。

蝶は、突然、パッと羽ばたいて、向かい側の木の方向に飛び立って行きました。

「飛んだー」と、蝶の姿を目で追いますが、木の間に入り、見えなくなりました。

「どこに飛んでいったのかな?どうか元気でいてね…短い一生だから、楽しいことが多いといいけど…。もし、あの子が雌なら、また、卵生みに、みかんの木に来るといいね…。ミモロのおうち覚えてるかな?」と、蝶の行く末を心配するミモロです。


榊の枝には、洗濯クリップと空のサナギが残りました。

ミモロは、それから、ベランダの植物にお水を。
昨年咲いた朝顔も双葉をだし、同じく昨年、おそうめんの薬味に活躍した大葉(シソ)も、種が落ちていたのか、芽を出し、順調に育っています。「今年は、大葉の苗、買わなくてすんじゃった!」

ミントも、越冬して、2年目に。

この所、近畿地方は、雨不足が深刻。毎日の水やりは欠かせません。

暑さも、猛烈!空梅雨なのか、もう連日、35度を越す真夏日で、昼間は、外出が苦しいほど。
だから、お散歩は、朝7時ごろまでか、夕方に…。

この日、朝のお散歩に行かなかったミモロは、夕方6時過ぎに、近所を歩きはじめました。


「白川に、もう蛍が飛び始めたんだって…」。毎年、蛍が飛ぶ白川。今年は、一体どのあたりで見られるか…。近所の人によると、三条通の付近で見た…とか。住宅で蛍が見られるのは、やはり自然豊かな京都ならでは…。

お散歩で、鴨川沿いへ。三条大橋から川を眺めます。
「あれー水が少ない…」
京都の町を南北に流れる鴨川は、京の町に涼をもたらすもの。でも、今年は、雨が降らないために、なんと川底が。

「これなら、ミモロでも歩いて渡れそう…」泳ぐことが不可能な水位です。

琵琶湖疏水の水が、流れる白川より、かなり悲惨な状態。

こんな暑さのためか、鴨川沿いの料理屋さんの床は、大人気。
さすが、夜になると、少しは涼しくなるので、たとえ川の水が少なくても、多少は、過ごしやすいよう。でも、あまりの水の少なさに、情緒に欠けるとの声も…。


最近、床は、ゴザなど座布団のスタイルから、椅子にテーブルのスタイルのお店が急増。
「なんか、床というより、オープンテラスって感じだね」とミモロ。これも時代のニーズでしょうか。

「京都の夏って、盆地で風がないから、ホントにジワーって暑いよね」と。汗を拭き拭き…。
全身毛皮に包まれたミモロの過酷な夏は、まだ始まったばかりです。


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コメント (5)
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