京都府庁旧本館に事務所を構えるNPO法人京都観光文化を考える会・都草。平成16年に設立、以来、京都検定1級合格者を中心に、京都の文化、歴史などの研究をはじめ、観光ガイド、観光資料の作成など、幅広い活動をしています。
実は、ミモロもその特別メンバーとして、時々、活動に参加しています。もちろん京都検定は受けたことはありませんが、京都を愛する心があれば、会員になれるんです。
「都草」のさまざまな活動のひとつに、お寺や神社の境内の美化活動が、毎月行われています。これは、境内の清掃活動。落ち葉の整理や草取りなどをさせていただくもの。
今回、ミモロも久しぶりに参加することに…。その日の美化活動の現場は、山科の「毘沙門堂」。
午前10時に、集合場所へと、出掛けました。すでに境内には、竹ぼうきや熊手、ゴミ袋などが準備されています。


小さなミモロは、大きな道具がつかえないので、マイ熊手とマイ塵取りを持参。麦わら帽子とジーンズ姿で、やるき満々。
まずは、お寺の方から、清掃の注意や励ましの言葉が…。


ミモロも真剣に耳を傾けます。
この日、参加したのは、約30名。(写真は、その一部です)


みなさん、すごい京都通。
「さぁ、やるぞー」と気合十分。まずは、お寺の門の前の清掃から…。

メンバーの方たちと一緒に、階段をお掃除。

「かなり広いお寺だから、やりでがあるねぇー」

参道の落ち葉を、汗を拭き拭き集めます。


「次は、草取りをしましょう…」と、メンバーの方々。「ハーイ…」とミモロも草取りに参加。

しばらくすると、ミモロの姿がありません。あれ?どこに…

「こっちに、たくさん落ち葉があるー」。お寺に続く道の脇の溝に、落ち葉がたくさん溜まっています。
ミモロは、今度は、そちらのお手伝いに。

20メートルほど続く溝を、みんなでお掃除。

「はい、お疲れ様、ここは、これくらいで…」
「ふーちょっと休憩しよう…」

「あ、へびイチゴ…あれー小さな虫がいる…」


おやおやミモロは、自然観察に夢中になり始めたよう。
作業をはじめて、1時間を過ぎたころ…そろそろ美化活動も終了の時間に。

「ふー終わった…」と、額の汗を拭き、掃除道具をおかたづけ。
美化活動の締めくくりは、「毘沙門堂」の小林執事長のお話を伺います。

「毘沙門堂」の歴史をはじめ、自然のお話などを伺ったミモロ。「なるほど、今日は雑草をたくさん取ったけど、雑草っていう草はないんだねー。みんな、ホントはちゃんと名前がある草なんだ。今日、ミモロたちに取られた草は、たまたま生えた場所が、よくなかったんだ…かわいそうに…」と。植物も、昆虫も、鳥も、動物も、そして人間も、みんな地球の営みの中の命…それを再認識するお話でした。
「あ、カステラ…」


「美化活動の後って、なんか気持ちいいよねー」とお庭を眺めながら、しみじみ思うミモロでした。
いっそうお寺に親しみを覚えます。
『都草」の活動は、本当に幅広く、京都の観光の促進、および文化や歴史の研究など、さまざまな分野に広がっています。京都検定の合格者が主なメンバーであることから、それぞれの京都に関する知識も深く、その興味も多岐におよびます。「歴史探訪会」「京都御苑歴史研究会」をはじめ、毎月多彩なテーマでの研究発表などが行われているのです。研究成果は、各方面からも高い評価を得ています。
メンバーの年齢は、高め、すでに定年退職をされた方や女性も多く、また職業や経歴もさまざま。共通しているのは、京都をこよなく愛し、また知的好奇心にあふれていることです。
「いつもいろいろなお話が聞けて、本当に楽しいし、ためになるよねー」と、ミモロ。
また、京都観光促進のためのボランティ活動も積極的に推進。修学旅行生の観光案内なども。
祇園祭では、大船鉾の復活活動にも参与しています。ミモロも昨年、ちまきや御守の授与に、ボランティアで参加しました。今年も、参加することに…。
さらに、美化活動も、毎月行われ、毎回、多くのメンバーが参加しています。
京都の観光や文化は、「都草」をはじめ、多くの一般市民の活動によっても、支えられているのです。
「都草」へは、京都以外の地域からの参加も可能。京都に興味のある方は、ぜひ一度、ホームページをご覧下さい。
「では、これから本堂の中をご案内します」と、お寺の方のお言葉に従い、ミモロも本堂へと進みます。
*「NPO法人京都観光文化を考える会・都草」の詳しい情報は、ホームページで。

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