ある日、ミモロは、京都駅の伊勢丹デパートに出掛けました。
「わーここには、クリスマスの飾りがあるー」と。そう、東京生まれのミモロにとって、クリスマスの飾りは、やはりこの時期に見たいもののひとつです。
そこで、ちょっと東京に行く用事があったので、銀座や青山のクリスマス飾りを見てまわることに。
歩行者天国になっている銀座通り。その両脇には、有名ブランドのお店が点在しています。
「わービル全体がプレゼントみたい…」大きな赤いリボンがかかるのは、宝飾店の「カルティエ」のお店。
「素敵なジュエリーがいろいろあるよーわーキレイー」とショーウィンドーを見つめます。
女の子は、だれでもジュエリーが大好き。「クリスマスプレゼントにだれかくれないかなぁー」と大きな望みを抱きます。
銀座通には、さまざまなイルミネーションがあるみたい。ミモロが行ったのは、昼間だったので、残念ながら見ることができませんでした。
「きっと夜は、キレイだろうなぁー」と。ロマンチックな景色が想像できます。
銀座4丁目の交差点の「和光」の飾り。
「ミキモト」のツリーも立派です。
「あれなんだろう？」とミモロが足を止めたのは、「ブルガリ」の飾り。
よく見ると、どうもヘビのよう…「来年の巳年の飾りかな？」
大蛇がビルに巻きついているみたい。これも夜は、光ります。「ちょっと怖いけど、見てみたいー」とミモロ。
東京は、今、まさにクリスマスムード一色。「もう節電しなくていいのかな？」と。ＬＥＤ電球が多く、節電効果も。
昨年は、自粛していたクリスマスムードも、今年は、華やかさを取り戻したよう…。でも、最近、また地震が多い、東北を思うと、少し複雑な思いです。
さて、東京は、今、変化のまっただ中のよう…。
赤坂に行ったミモロ。「あれ、なんか変な感じ…」
どこか変化したか、わかりますか？ そうあの「グランドプリンス赤坂」通称「赤プリ」が縮んだんです。
このホテルは、1983年に建築家、丹下健三氏の設計で完成。地上39階で、高さは138.9メートルの高層ホテルでした。
昔は、このビルの側面に、クリスマスツリー照明で浮かび上がったもの。真っ白なビルで、中のインテリアも白を基調にしたモダンな設え、まさにバブル時代を象徴する建物でした。
当時、クリスマスは、予約でいっぱい。ガールフレンドもいないのに、部屋だけ予約して、クリスマスまでに彼女を見つけて、素敵な夜を過ごすことを目論んだ人もいたそう。50代以上の人には、思い出深いホテルのひとつです。
2011年の3月末に営業を終了。その後、東日本大震災の被災者を6月末まで受け入れ、今年、5月から1年かけて解体工事が行われます。
「ビルの上の方が、まるで帽子をかぶってるみたい…」
そう、これは、「テコレップシステム」という大成建設が開発した新しい解体法。なんでも、ビルの最上階部分を蓋代わりにして、各フロアをジャッキで支えながら、ビルを上から解体するそう。1階ずつ分解して、そのパーツは、クレーンでビルの中で、下へと下ろすので、粉じんや部品が飛び散らず、騒音や振動も少ないものとか。
解体後は、その跡地は、オフィースビルなどの開発が行われます。
「もう半分くらいの高さになっちゃったー。次に東京に来るときは、もう姿がないかも…」とちょっと淋しそうな声。
赤坂見附の駅を見ると…「あれ、ベルビー赤坂がない！」そう、このビルも閉鎖され、新しいビルに代わるそう。
ちょっと東京を離れると、どんどん変わっていました。
ちなみに、こちらは、先日、近所をお散歩したときに見た「京都会館」の解体の様子。
建物の後ろのホール部分の解体の真っ最中。
ガガガガーという音の方を見ると、大きなクレーンが、カニのはさみのような手を伸ばし、鉄骨を掴み、建物から引っ張っています。なかなか原始的な解体方法。クレーンの技術者の腕の見せどころです。
「でも、面白いよー」とミモロは、しばらくその作業を疎水沿いで見つめていました。
年末、町は、新しい時代に向かって、刻々と変化しているのでした。
日本橋三越の飾りケース
には、「真多呂人形」恒例のその年を象徴する変わり雛が陳列されていました。
ノーベル賞の山中博士夫妻の雛と、ロンドンオリンピック雛です。
「来年は、どんな年になるのかな？」
政権も変わり、新たな日本へと進もうとしている今。でも、忘れちゃいけないこと、まだ解決していないことも、たくさんあります。それを踏まえて、これからの日本の平和と発展を願うミモロです。
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