秋に、城崎温泉を訪れたミモロ。宿泊したのは、温泉街、屈指の名宿「西村屋」の別館です。
さて、150年の歴史を誇る老舗宿の「西村屋本館」を特別に見学させていただくことに。

風格ある構えの門。ちょっとドキドキしながら中へと進みます。
玄関も、さすがに立派。多くの国内外の著名人が訪れた宿には、品格が漂っています。

そもそも「西村屋」は、江戸末期、安政年間に、若狭から移り住んだ西村佐兵衛が、城崎温泉の「御所の湯」の隣りの代官陣屋屋敷跡を譲り受け開業。以来、多くの人々が訪れる宿として今日へと受け継がれて行きます。また、昭和初期には、城崎と大阪、鳥取、松江などを結ぶ、水上飛行機の定期便を運行させ、城崎温泉の発展に寄与したものも、4代目の当主です。
「へー水上飛行機の定期便があったんだー。今もあれば、便利なのにー」とちょっと残念そうなミモロ。昭和14年に戦争のために、運行は中止されてしまいます。
歴史ある宿の見所は、やはり建築。純和風の建築は、今ではとても作れないような素晴らしい細工や造り。見て歩くだけでも、建築好きには、たまらない宿です。




日本建築のもつ独特の遊び心が、随所に散りばめられ、作った匠たちの技に驚くばかり。
清々しい設えの客室。



なかでも、数寄屋建築の巨匠 平田雅哉氏の手による客室は、どこか雅な雰囲気が漂います。

それぞれの客室からの庭の眺めには、趣が。四季折々異なった表情を見せる庭に、ホッと心も和むよう。






「こういう鏡台の前で、身づくろいすると、なんか色っぽくなれる気がする…」

「わー気持ちよさそう…入りたくなっちゃたー」とミモロ。


「別館に泊まっても、ここのお風呂入れるんだって…。後で来ちゃおう…」と温泉好きのミモロ。
館内には、宿の歴史を物語る資料室もあります。




歴代の当主が集めた品々が見学できます。
この日、特別に案内して頂いたのが、大宴会場。


「今度は、この本館に泊まりに来るからねー」とミモロは、鶴にお約束。

「ここで、温泉に入って、カニづくしのお料理食べたら、最高だよねー」
はい、その通り…。
*「西村屋本館」の詳しい情報は、ホームページで。

ブログを見たら、金魚をクリックしてね。