蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

土曜日の夜はテレビっ子になった

2020-06-21 | 日々のこと
昨夜、見た、民放テレビ。
番組ではジャニーズJr.メンバーから芸能人水泳トップチームを作るためにのオーディションがあった。
ジャニーズJr.といっても、乃木坂46などわんさかメンバーがいるアイドルグループのようなもので、センターなら良いが、その他大勢の中の一メンバーから目を出すのは運だけではない。
芸能人で売れるための登竜門のようなもの。

あら、芸能界なんて興味ないわ、と、一瞥してポイする人もいるだろう。
わたしも、たまたまテレビをそれとなく偶然見ただけ。

しかし、意外にも面白かった。
何も芸能界に限ったことではない。
どの業界、どの方面にでも、伸びる、能力を発揮する人材を発見するノウハウが凝縮されていた。

ジャニーズJr.だからと、見た目、プレゼン力、歌や踊り、芝居だけとは限らない。
(だが、ご存知、ジャニーズJr.だから筆記テストなどは論外)
スポーツ系に力を発揮する。

今回の選考基準は水泳力だが、今、泳げる力を見るだけではない。
タイムを競うだけなら単なる水泳大会。
フォームを評価するだけでは、しっかりした水泳歴が長い人が有利。
そうではなく、ポテンシャルが高い人を選ぶ。
まだまだ伸びる人。

その見極め方は、、、
先ずは、プレゼン、自己PR。
次に、全力で泳がせる。
ちらとメンタルややる気、ガッツも、合間にチェックする。
更に、世界トップレベルの水泳動画を見せ、コピー再現させる。

中には、カナヅチなのに応募したという強心臓、強面、向う見ずがいたが、特別枠で選ばれた。
この選び方は今風だと感じる。

再現性がキー。
自分のやり方に凝り固まっていては、今は良くても伸びしろがない。
観察して取り入れて再現する能力。
良いコーチに恵まれたら伸びる。

それと、、、
まだ出来上がっていない人。
発展、発達途上の人。
これからの出会いや行動で、大きく変化する。
だが、基礎的能力は不可欠だと思う。
砂にいくら水をかけても、濡れるだけで、ざーざー素通り。

それに共通するようなことをまたまた引き続きEテレで見た。
テレビナイト・サタデーとなった。

奥田瑛二と39歳の茅葺職人の対談。
去年放映されたものの再放送。
茅葺職人はなかなか良いことを言っていた。
職人の徒弟制度を今の若者に取り入れると、すぐ辞めてしまうらしい。
頭ごなし、理屈抜き、理不尽、、、などで、全行程終える前に辛抱できずに嫌になるとか。

そこで茅葺職人は、頭ごなしではなく、やんわり優しく言う。

いちいち文句を言わず、取り敢えず、全部やってみろ。
まるまる呑み込んでみろ。
一定の厚みを抱えてから、意見なり感想なりを言え、と。
奥田氏にそういう考えを説明していた。

よくわかる。
だが、かつて、仕事で求人募集しても若い人が次々と辞めていくのを目の当たりにしてきたわたしとしては、逸材などはそんじょそこらにころがっていないと感じる。

人の層の種類、品質は、厚い壁で分断され、行き来出来ない。
厚い社会層が立ちはだかる中で、よほどの根性とモチベーションと能力、出会い、運がないと、なかなか今いる社会層から抜け出せない。
不満を抱えモチベーションは下がり、やる気は失せ、、、
やがて諦めて大人しくなる。
あるいは、拗ねる。
または、不公平感を訴える。

全力でやっても報われないなら、手を抜くという、間引き運転もある。

辛抱も、ずーっとずーっと辛抱し続けて心身を擦り減らし磨耗し、潰れていくのも良くない。
そこで、見切りや見極めが肝心かと思う。
発想の転換。転身とでもいうのか。切り替え。
泥舟に同乗して沈没は避けたい。

ちなみに、、、
ある程度の年齢になると、自分のポテンシャルには興味がなくなる。
なぜなら、ポテンシャルが低くなり、底を尽きそうだからだ。
いや、自分はそんなことはない、とがむしゃらにしがみつく人もいるが、コトと次第によっては、老醜、老害。
はやく足を洗って、程よくエイジングしていけばよいと、わたしは思うが。

生きた屍のようになるか?
それは、おかしい。
生きているんだもの。

何ごとも、ほどほどが良い。
人様のポテンシャルシャワーを浴びて、自分のエイジングを楽しむのも一つの方法かも知れない。
自分との違いに落ち込む人もいるだろうけれど。
自分にも出来ることはある。
順調にエイジングしながら、残り僅かな自分のポテンシャルと向き合うのもオツなものである。
最後の最後まで。




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