蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

お年寄り係

2018-03-13 | 趣味
ある男性。
いつもダンスパーティで、ガミガミ、70歳超女性に教え魔をしている。
だんだん、ヒートアップしてきて、頭のてっぺんから甲高い声を出して、怒っている。
わたしの嫌いなタイプ。というか、好きな人はいないと思われる。
性格がむちゃくちゃ悪そうだ。

その男性と今日は何曲も踊った。
行って初っ端、準備運動直後に不意に誘われ、「疲れています」「休憩しています」「足が痛くなってきました」とも言えないシチュエーション。
なかなか離してもらえず、難儀した。
自己チュー的な踊りだったら、どうしよう、と想像していた。
が、意外にも、ちゃんとしていた。
あの、イビリ教え魔癖さえやめたら、ちょっとはマシなんだろうけれど。

あれだけ性格が悪いことを隠しもせず、堂々と露呈させている人物から、やたら丁寧で敬うかのような思い遣りある態度を見せられると、戸惑う。
感情に落差があるのか?
ジキルとハイドか?
接する人によって裏表があるのか?
裏を想像すると恐ろしい。

で、途中でこちらからお断りした。
あの人と踊る人は、よほど何も知らない新人ぐらいだろう。
わたしは、何年も前から知っていたが、踊った。
他にもお化け屋敷の住人のように、あばら家から出てきたような、目がどんより灰色の気持ち悪いお年寄りや、やたら明るい、色白のご老人など、わたしは、デーサービスのイベント係か?

まあ、お金をもらってやっていたら、もっと真面目にやれ、だの、上手にやれ、だの文句を言われるかも知れないが、無料ボランティアなので、善意の上に立っている。
見返りは求めない代わりに、こちらの品質や精度は求められない。
いいかげんなお遊びとしては、ちょうどよい。
だが、お相手をしている間、他の人と踊るチャンスを奪われる。
それに、よほど踊る人がいないと見なされ、マイナスPRになる。
「わたしばっかりですやん。他の人とも踊ってくださいよ」と言うと「どうせ、誰とも踊ってないやんか」と、痛いところを突かれる。

ワンコイン、プラスα枚の100円玉を握ってパーティ会場に来れば、音楽、お茶、お菓子が出て、踊り放題。
どこも行くところのないお年寄りには、格好の、きょういく、きょうようだ。