土曜日の山行以後、すっかり春の陽気である。冬タイヤを夏タイヤに履きかえた。後はもう冬タイヤを必要としないだろうという予想と、春の生活へスタイルを変えるという決断でもある。雪国に住むものには、生活の大きな変化に対応する区切りの作業でもある。
先ず外へ出ることが増える。朝の散歩で、目を皿のようにして、庭や空き地を観察する。そこで発見する花は、新鮮であり、自分のなかではニュースである。散歩道の途中のお宅の庭に、キクザキイチゲが、おずおずと花を開こうとしていた。イチゲは漢字で一華と書き、山地に自生する。山登りで花の季節に大群落を見かけるのを楽しみしている。この季節に、庭に植えたイチゲを見かけること自体、私にとって驚くべき発見である。
桜の蕾も日に日にふくらんでいる。東京では昨日から桜が満開と、ニュースが流れた。今年は桜の花が咲くのが早いらしい。2月に厳しい寒気が、日本列島に入ったことと関係があるらしい。花芽は、昨年の夏に形成されるが、秋に休眠に入る。そして1月、2月の厳しい寒気がその休眠を解いて開花の態勢に入る。3月の気温の上昇とともに一気に開花する、という仕組みになっている。坂巻川の土手の桜の芽鱗はすっかり、小さく見える。
桜の開花がひょっとすると今月に見られるかも
と思います。畑に行けず、気がせいています。