今年になって初めての千歳山。10時過ぎに家を出て、稲荷神社から登る。この時間、登っている人は、自分を含めてほとんどが高齢者。ここが、脚を鍛えて、身体の衰えを防ごうという人たちのようである。100mほど歩いては、休みながらも、頂上を目指すお年寄りの姿には頭が下がる。久しぶりの好天で、木の間から見える月山が美しい。山は葉が落ちているため、見通しがいいが、いつもの山の雰囲気ではない。新しい切り株は、番号をふったプレートが貼られ、松枯れがさらに進んでいる証である。
阿古耶姫伝説は、伐られる運命にある松の精と契りを結んだ悲恋の話だが、これだけ松が死んでいく姿を見て、頂上に眠る阿古耶姫の霊は、さらに悲しみを深くしているに違いない。かつて全山が松に被われ、古歌に
みちのくの阿古耶の松の木がくれて
いづべき月の出でやらぬかは(夫木和歌抄)
と歌われ、当時の山の姿は想像するのみであるが、山形の市街から見える三角錐の山容は今なお市民に愛されている。
登山が出来て、いいですね。
花や山の縁りを、よくご存知で。
この辺りも、なにかあればな、と思いますが、
平安時代の書物に地名が出てくるとか。
そのネタ元を聞けば良かった、
と思っています。
それでもすこし続けると、回復していく感じではあるのですが。