初めて出会った花を、ネットで検索して名やその花に関する知識を頭の整理棚に蓄える。今では、年に二つもあればいい方だ。それが生きていくのにどんな役に立つのか、怪しいものだが、そんな行為に喜びを覚えるのは高齢になっても変わらない。この先、あといくつ新しく覚える花が出てくるか心もとないが、新しい知識を得ることを喜ぶということは、生きていることそのものという気がする。いわば生あるのものの性とでもいうべきなのか。
昨日、見つけたヤグルマギクも初めてであったものだ。少し離れたとこから、ニゲラか、とも思ったが違う。固まって生育しているのところを見ると、野生ではなく、ここに住む人が種を蒔いたような気がする。花の辞典では、ヨーロッパ原産となっている。明治時代に日本に移入した。西洋名はセン-レア、神話のケンタウロスから来ている。この半人半馬の神話の生きものは、ある時傷を負い、セント―レアの葉で傷を治したいう神話があるという。またエジプトのツタンカーメン王の棺の上には、ヤグルマギク、蓮、オリーブで作られた花輪が載せられていた記述もあった。
こんな由緒のある花が、ウォーキングしている道の脇にひっそりと咲いているのは偶然としても、自分の人生にとっては大きな出来事ではないか。この生はどか分からないところで、ギリシャの神話やツタンカーメンの栄華の世界につながっている。
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