熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

この国のかたち

2019-02-02 20:19:48 | Weblog
半藤一利さんが書かれた「語り継ぐこの国のかたち」を読みました。

著者の「あとがき」に書かれたことが著者が執筆する動機でしょうね。

「いまの日本のトップにある人は、だれかの名をかりて負ぶさって勝手にふるまい、戦後七〇年余、営々として築いてきた議会制民主主義そして平和を希求する国民の願いをなきものにしようとしている」

「どうみても、いまの指導者層からは、何か重大なコトあるときに国民の生命や財産を保護する義務と責任とがあるという一番大事な意識が、まったく感じられないのです。」

「この国のかたちはどうなってしまっているのでしょうか。彼らの意識にあるのは自分たちの利益やお友達だけで、国家や国民全体などどうなってもいいと思っているのではないでしょうか。」

その例として、国土が大災害を受けているときに、その緊急の対策はそっちのけで、いわゆる「カジノ法」の成立に執念を燃やしていたことや赤坂自民亭での酒盛りを挙げています。

この本には、「日本のノー・リターン・ポイント」「戦争の中の天皇」「過ちが繰り返される構造」「日本を暴走させた人たち」「わたくしの八月一五日」「戦争で死ぬということ」「信念をつらぬく覚悟を」「正しいことを言う勇気」「言論の自由をいかに守るか」「知識人の役目」「語り継ぐこの国のかたち」「日本の原風景をばくさない」「あらたな時代をどう生きるか」「国体について」が分かり易く書かれています。

著者は私よりも大分先輩に当たる方です。

先輩の目から見た歴史、体験した歴史、知識人の考え方を知る良い機会です。

ご一読をお薦めします。






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