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熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

マーケットとしての魅力

2012-05-17 10:05:56 | Weblog
特許庁のHPに、2011年の特許出願件数が発表されていました。

2001年に特許出願件数が約44万件だったのが、2011年には34万件に減少しています。
ここ10年、減少傾向に歯止めがかかっていませんね。

この減少傾向は、特許だけでなく、実用新案、意匠、商標も同様です。

これは、企業が国内に出願する意欲がなくなっていることを意味していますね。

私が企業の知財部門の勤務していた頃は、外国出願、特に中国出願を増やしていたときですが、国内出願の意欲を失っていた訳ではなく、他企業の動向、将来への布石程度にしか考えていませんでしたね。

しかし、今は、国内マーケットの将来性に期待が持てないことが実感できますので、特許出願件数を増やそうという関係者の努力も期待薄でしょう。

国内マーケットの拡大を図らないことには特許出願件数の増加も夢物語となりそうです。

少ない出願を多くの特許事務所、弁理士で取り合うという、低価格競争に巻き込まれることは避けたいでしょうが、難しそうですね。

私は、特許出願の代理は行なっておらず、もっぱら企業の知財コンサル専門なので、低価格競争とは無縁のようですが、企業側の要望を聞いているとそうではないようです。

まあ、企業にとって利益になるかどうか分からないコンサルティングにお金を払うのは嫌でしょうから、できるだけ少額で済ませたいというのが本音でしょうね。

私の場合、成功報酬制度を採用していますので、企業としては、入口の敷居が低いので頼み易いようです。

まあ、何れにしても弁理士受難の時代になってきましたね。






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コメント (1)
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