なりたいじぶんになる (旧30代後半女子・TGP込みの日記)

結婚2年目で3回目の人工授精で妊娠!2014年に長女出産。2018年、2回目の体外受精で次女出産。アラフォー母の日記。

父の入院から亡くなるまでのこと③

2018-04-13 09:13:16 | かぞくのこと
3月11日日曜の夕方、実家から自宅に戻ってきた。

そして翌朝、幼稚園に行く準備や、朝の家事をしている時に、母から電話あり。こんな時間に電話ということで、イヤな予感がした。

母いわく、病院からその日の朝に電話があり、父の血圧が下がってきてたり、酸素の取り込みなどが悪くなってきていて、状態が悪くなってきているとのこと。

娘を幼稚園に連れてってからすぐに病院へ向かうと伝えた。

まだ、洗濯干しや食器洗いが残っていたので、早くしなければ。
とにかくはやくしなければ、もう父に会えなくなってしまう。「はやくはやく!」という気持ち、「ついに父がいなくなってしまう」という気持ち、覚悟はしていたものの、やはりかなり動揺し、洗濯ものを干しながら、涙が溢れてきた。

そんな私に気づいた娘。心配してくれて、「どうしたの?」と聞いてきたので、「もうすぐ、じいちゃんが死んでしまう。お星様になってしまうの。おかあさんはじいちゃんがのことが大好きだから、じいちゃんがいなくなってしまうのがさみしいの」みたいなことを、泣きながら、洗濯ものを干しながら言ったら、娘、ヨシヨシと頭をなでてくれた。

娘を病院へ連れて行くことも考えたが、昨日も会わせていたし、父は娘のことを多分わからないだろうし、亡くなったとして、その後のことでバタバタするだろうし、何より、この日は、娘が楽しみにしていた、園外活動の日だったので、幼稚園に連れて行くことにした。

で、慌てて幼稚園へ。担任の先生も、父の具合が悪いことはあらかじめ伝えていた。なので、この日も、いよいよ父の状態が悪くなったので、これから行ってきますと泣きながら伝えると、「気をつけて行ってきてくださいね」と、優しく言ってくれた。

そして、その足で病院へ。
昨日、実家から自宅に帰ってきたばかりなのに、もうこんなことになるなんて。
気づいたら、「お父さん!お父さん!」言いながら、泣きながら運転していた。
会えますように。間に合いますように。
これを何十回と唱えた。
いつも通っている道なのに、やたら遠く感じた。

で、9時半頃病院に到着。急いで病室へ入ると、まだ父は呼吸をしていた。
「お父さん、来たよ!間に合った!よかった!」
まだいてくれたことがうれしく、安堵の涙が溢れてきた。

病室には母、兄がすでにきていた。
そうこうしてたら、母の姉も、わざわざ大阪から駆けつけてくれた。

父は呼吸はしているが、もちろん目は開けないし、動きもない。寝ている状態。

母が主治医の先生から聞いた話だと、早ければ、2、3時間のうちには亡くなるだろうとのことだった。

そして、11時半頃、下の清掃、オムツ交換にスタッフの方が来てくれた。
その時に、体位を変えたりして、それが刺激になったのかはわからないが、オムツ換えなどが終わった直後から、父の呼吸の間隔が長くなってきた。

そして、その長くなってきたと思ったら、呼吸をしなくなり、つけていたモニターの数字も下がってきたので、すぐにナースコールを押し、看護師の方に来てもらい、するとすぐに先生を呼んでくれた。

で、先生が来た時には、もう私たちから見ても、父は亡くなっている状態だったが、瞳孔などを確認してもらい、最終的に死亡が確認された。12時3分。


おつかれさま。
家族で看取れてよかった。間に合ってよかった。
さみしけど、なんかいろいろホッとした。

看護師さんが、ベッドの柵を外してくれて、近くに行けるようにしてくれた。なので、近づいて、父の顔をなでながら、「よくがんばったなあ、お父さん」と言った。

母やおばさんはもちろん泣いていたが、いつもはクールな兄も泣いていた。

そして、あとは父の歯磨きを最後にしてあげたいと思い、歯磨きをした。
入院して1週間くらいだったが、その間、絶食だった。口から食べないと、機能がおとろえ、痰がこびりついたりしてかなり汚れる。訪問診療で患者さんの口腔内を見て来たが、父の口腔内もそんな感じになっていた。
なので、20分くらいかけ、念入りに歯磨きした。
きれいな状態にして、送り出せるので満足した。

昼過ぎていたので、お腹が空いていた。こんなに寂しい時でもお腹は空くんだねえと、みんなで話して、少し笑った。



昨日で、父が亡くなって1ヶ月が経った。
母は、週3で行っていたパートを週4にふやし、私の方もすっかり日常に戻った。
父が亡くなって寂しいが、今までのように、父のことを心配する時間が減ったというかなくなったので、穏やかに過ごせている。

長い闘病生活だった。
これ以上、母や家族に迷惑をかけないようにと思い、さらには、気候の良い時期を選んで、父は逝ったのかな、なんて思っている。

昨日、母と電話で話していて、1ヶ月経ったねと言うと、母は気づいてなかった。
なんかそれに少し安心した。父のことばかり考えて、くよくよしているのではないんだなと。
さすが!

父がいなくなって1ヶ月。日常に戻り、相変わらずイライラすることは多いが、父に心配をされないよう、自分らしく生きていこうと思っている。



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