2019年5月25日の夕方、CitySightseeingの48時間パッケージに含まれるパティオ見学ツアーに行きました。コルドバのパティオの伝統はパティオ友の会などの努力で愛を持って受け継がれています。パティオの必須要素はオレンジの木(またはレモンの木)と井戸と花です。そのようなパティオを囲むように寝室や台所などの棟が配置されており、大きさにもよりますが3~6家族が共同生活を送っていました。San Basilio地区にそのような昔ながらのパティオが集中しており、いくつかは一般に公開されているので、誰でも見学することができます。
5月初旬はパティオのコンクールが開催され、その期間中はどのパティオも見学できますが、私たちが行った時はコンクール期間はすでに終了していたので限られた一般公開のパティオを見学させてもらっただけです。
ツアーの集合場所はAlcazar(王城)前。
Alcazarの向かい側の広場には馬車の待合場所があり、Feria de Mayoに向かうフラメンコドレスなどを着ておしゃれした人たちが待ち合わせして馬車に乗っていくのを見かけました。
San Basilio の見学できるパティオのある通り
1件目のパティオ
2件目はコルドバパティオ友の会メンバーの家。
3件目は、大きなレモンが印象的でした。見学の人たちが来てる時にレモンがぼとっと落ちることが多いと家主の人が話していましたが、私たちが行った時は1個も落ちてきませんでした。頭の上に落ちてきたら結構痛そうです。
水場も凝ってます。
4件目は庭が一部城壁に面していて、その城壁にまで植木鉢を吊るしているという気合の入ったパティオでした。
このお宅でパティオ見学自体は終了で、その近くの城壁の見える広場で解散となりました。その広場にはパティオの高いところにある植木鉢にはしごに上って水をやる様子を表す彫像があります。等身大の彫像で、植木鉢とお花は本物なので、まるで生きたおじさんと子どものようです。
昔ながらのパティオのある家屋はなかなか現代的にリフォームするのが難しく、またパティオを維持するのには大変な手間がかかるため、この伝統を受け継ぐことを嫌がり、パティオ付き家屋を手放してしまう若い世代が増えているとのことです。伝統を廃れさせないためには外から若者を呼ぶ必要があるという認識で相応の運動をしているらしいです。
確かにパティオはオアシスのような安らぎがあり、外の焼けつくような暑さをしのげる素晴らしいものですが、自分でその大量の植物たちをお世話するとなるとやはり躊躇せざるを得ないですよね。
パティオ見学ツアーの後はちょっと歩いてAlcazarまでもどり、そこから観光バスにちょっと乗ってホテルに帰還しました。
スペイン
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