徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネヴァダ山脈

2018年06月09日 | 旅行

シエラネヴァダ山脈(Sierra Nevada)はアンダルシア州のグラナダ県及びアルメリア県にまたがる山脈で、3000メートル級の高山がいくつもそびえる国立自然公園です。最高峰はムラセン(Mulhacén)で、3482メートル。

6月3日、私たちはグラナダ市を出て、シエラネヴァダの南側に連なる山系ラス・アルプハラス(Las Alpujarras)をドライブしてアルメリア市へ向かう予定でしたが、ナビをうまく調整できず、グラナダ市から高速道路A44で南下すると最初に出て来る「Sierra Nevada」の標識に従って車を走らせたら、A395を辿ってシエラネヴァダの北側にあるスキー場に出てしまいました(笑)

 

A395では素敵なパノラマ展望が楽しめます。

ルート上に植物園(Jardines Botánicos Hoza de Pedraza)があったので入ってみました。スキー場まであと4㎞のところです。シエラネヴァダにはこうした植物園のネットワークがあるらしいです。ここの植物園は駐車場から斜面をかなり降りたところに管理棟があり、そこから左右になだらかな坂があり、植物を観察しながら山の眺めを楽しみつつ散策できます。

       

植物園をひと回りしてから、昼食を取るためにレストランを探しにスキー場のほうまで行きましたが、オフシーズンですからもちろん開いているお店はほとんどなくて、見た限りで唯一開いていたレストランは非常に混雑していたので、元来た道を戻って、グエハル・シエラ(Güejarr Sierra)という地区にあるペンションのレストラン(Pensión El Desvio)で何とか食事にありつけました。

大したものはありませんでしたが、簡単なスープにオムレツを食べました。そこそこ食べられる味で、取り敢えず空腹が満たされたのでよしとしました。

 

高速道路A44に戻る途中で撮影した風景 ↓

 

当初の目的地だったラス・アルプハラス(Las Alpujarras)には6月6日にアルムニエーカルから行きました。

高速道路A44をグラナダ方面に向かい、途中でA348へ行くとランハロン(Lanjaron)という村に入ります。ランハロンは水源地として知られており、「シエラネヴァダの水(Aqua de Sierra Nevada)」はここで採取されます。風力発電機が多く設置されており、村の入り口には見晴らしの良い展望台公園があります。

 

  

鉄分を含む鉱泉水があるため、保養地としても知られているそうです。どおりで小さい村の割にホテルやペンションが多く、混雑していたわけですね。通過した時は不思議に思いましたが、後で調べて納得しました。

A348をさらに走ると、オルヒヴァ(Órgiva)というシエラネヴァダ最大の町に出ます。私たちは市街地をさっさと通過し、そこからA-4182でさらに奥地へと向かいました。その途中に洞窟があり、いい具合に駐車場もあったので覗いてみました。

駐車場から見た景色 ↓

 

ソルテス洞窟(Cueva de Sortes)↓

  

この洞窟は現在オルヒヴァ市に属していますが、洞窟の名前は以前その近くにあった「ソルテス」という古い街に由来するらしいです。写真を撮影した時点では表札もなかったので洞窟の名前すら知りませんでしたが、ジオデータ付きで撮影したので、後から位置情報を地図上で確認することができ、洞窟の名前もそれで知ることができました。最近の技術はすごいですね!

A348をさらに進むと、ポケイラ谷(Poqueira)の斜面に張り付くように白い家々が並ぶ山村に着きます。パンパネイラ(Pampaneira)がその最初の村で、そこから上の方にあるブビオン(Bubión)とカピレイラ(Capileira)という村も見えます。

  

私たちはパンパネイラ村の集落に入る手前にあった食料品店を兼ねたレストラン Guillermo で昼食をいただきました。入口のすぐ近くに車を止められたので、足をくじいていた私には都合がよかったのです。

前菜にはダンナはサルモレーホ(Salmorejo)という冷たいスープを、私は単なるサラダ(Ensalada de la casa)を食べ、メインにはこの地方の郷土料理の一つ Migas alpujarrañas を頂きました。ミハ(Migas)はパンくずのことで、上に乗っているものに全然言及しない料理名(アルプハラのパンくず)ですね。ちなみにパンくずの上に乗っているのはブラッドソーセージ、オニオンソーセージ、ピーマン、この地方のハム及びメロンです。もう一つはこの地域独特の調理法で作られた目玉焼き(Huevos fritos)。焼き跡がついてないので、焼いたというよりは蒸したか茹でたかしたのではないかと思われます。

 

 

パンパネイラの集落を通り過ぎてブビオンやカピレイラへ向かう道が分岐するところにあったガソリンスタンド&駐車場から撮影した景色 ↓

  

ここで折り返して、アルムニエーカルのホテルに向かいました。

その途中のオルヒヴァでA348でガダルフェオ(Guadelfeo)川を越えてモトリル方面行のA346に入ったところで撮影した風景 ↓ 
遠くにシエラネヴァダ最高峰のムラセン(Mulhacén)が見えます。

  

車で行ける部分だけしか見ていませんが、シエラネヴァダの風景の素晴らしさを堪能しました。


スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿