徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション

2016年06月28日 | 旅行

2012年7月4日夕方にちんたらドライブをしながら目的地のアルカション湾に到着しました。

泊ったのはHôtel Le Nauticという三ツ星ホテル。ツインルームに二人で一泊80ユーロプラス朝食1人当たり9ユーロ。アルカションのホテルの中では比較的お手頃なお値段です。

まずはちょっと港を見学。

    

 

翌日の7月5日はショッピングモールやマルシェのある商店街を回り、また豪華なヴィラなども見て回りました。街の地図にはヴィラ巡りができるように有名なヴィラがきちんと記載されています。

    

       

丘の上の展望台からの眺め。

   

バシリカ・ノートル・ダム。中には18世紀に設営されたちょっときんきらした感じの船乗りチャペル、シャペル・デ・マラン (Chapelle des Marins)があります。大火事で一度焼け落ちたそうで、現在のチャペルは1987年の再構。

   

街中を見た後は、少し遅い時間でしたが、テシュ鳥類公園(Parc Ornithologique du Teich)へ。イル・ドレロン島の野鳥公園よりも広く、水鳥の種類も豊富です。決まった巡回コースが大回りと小回りの二つあり、ポイントごとに観察小屋が設置されています。閉園まであまり時間がなかったので、私たちは小回りコースを行きましたが、十分楽しめました。

         

小回りコースとはいえ、優に1時間はかかったので、足が痛くなってしまいました😅 

ディナーはル・グリル(Le Grill)というレストランで、ちょっと豪華に前菜にカキ、メイン、デザートつき。ケーキにスプーンを刺して供するところが斬新。トリップアドヴァイザーで探したレストランだったので、珍しく店名も記録していました。通常はよほどでない限りどこの何というレストランで何を食べたなんてことは記録も記憶もしませんが…

  

 


翌日の7月6日はアルカションから南へ12㎞の所にあるピラ砂丘(Dune du Pilat)へ。この砂丘は3kmの長さに及び、高さは104mで、ヨーロッパ最大の砂丘です。放っておくと砂丘がどんどん街の方へ広がってしまうので、松を植林して現状維持しているそうです。

 

砂丘に上るには途中まで階段があるのですが、頂上部まで行くにはまさに砂の坂を上らなければならないので結構大変です。ふくらはぎのところまで砂に沈んでしまったり、予想外に砂に足を取られて転んだり、と苦労しました。

    

砂丘を散策した後は、10㎞ほど南へドライブしてビスカロス(Biscarosse)というところにある湖を覗いてみました。ウォータースポーツの盛んなところらしいのですが、まだ本格的なシーズンは始まっていなかったので、人影もまばらでした。

   

ディナーはまたしてもトリップアドヴァイザーで探し出したレストラン、ル・パヴィロン・ダルガン(Le Pavillon d'Arguin)で。前菜・メインディッシュ・デザートそれぞれ5-6種類の中から選べるセットメニューでした。メインディッシュとデザートの間にチーズが供されました。盛り付けからしてちょっと高級なフレンチですね。フランス大西洋岸旅行最後の夜でしたので、奮発しました(^^)

前菜

  

メイン

  

チーズ(Délice de frommages et sa douceur)

 

デザート

 

私はまたしてもカキを頂きました。アルカションで現在養殖されているカキは実は日本種なのだそうです。でも、日本から直接幼貝を輸入したわけではありません。19世紀にアルカションのカキが病気で殆ど全滅した時に日本と交渉したら断わられたそうで、カナダの商人を通じて日本のカキを仕入れて養殖を再開したのだとか。

カキはアルカションで食べて以降全然食べてません。ドイツではあまり簡単には手に入らないので…

 

翌7月7日、家路に着いたのですが、さすがに直線距離でもアルカションから1000㎞以上離れているので、一気にドイツに帰ることはできず、885㎞地点のシャロンゼン・シャンパーニュ(Châlons-en-Champagne)で一泊することに。

 

遅い時間だったのでよさげなレストランの選択肢もあまりなく、適当に選んだのがBrasserie de la Bourse。クレジットカード払いだったのでデータが残っていました。トリップアドヴァイザーにも載ってないレストランです。味はまあ普通でした。

 

簡単な食事をとった後、これまた簡易なホテル、Hôtel Le Montréalにチェックイン。モーテルに毛が生えたようなところなので、遅い時間で予約なしでも部屋が取れました。一泊50ユーロプラス観光税。

 

こうして2012年6月24日-7月7日までの2週間のフランス旅行を終えたのでした。帰宅すると、ベランダで育てていた食べごろだったはずのグーズベリーが跡形もなく消えていました。鳥たちに全部食べられてしまったようです(笑)

2012年は私たちにとって『フランスの年』でした。この2週間の横断旅行に行く前に既に2度フランスに行きました。ドイツ寄りのロレーヌ地方とアルザス地方です。その時のことはまた別の機会に…

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