徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

2016年06月27日 | 旅行

2012年7月1日~4日までボルドーに滞在しました。

 

泊まったホテルはHotel Le Chantryという二つ星ホテル。ツインを二人で一泊約65ユーロ、朝食1人9ユーロと手ごろなお値段。宿泊費は曜日や滞在日数によって変わります。一泊だけだと現在80ユーロのようです。

ジロンド川河口以南からバヨンヌのアドゥール川までの大西洋岸は『銀の海岸(コート・ダルジャン、Côte d'Argent)』とよばれています。ボルドーは海岸には面していませんがこの地域に属しています。

ボルドーはフランスでマルセイユの次に古い港町。古代からワイン通商で街の富を蓄積してきた歴史があります。12世紀のイギリスの支配下でイギリスへのワイン輸出の独占によってボルドーは更に富むようになり、今現在でも『ワインの首都』の地位は不動のものです。ボルドーの町並みは18世紀に新たに整備されたため、町全体に統一感があります。

7月1日は夜遅くホテルに到着したので、観光は翌2日から。歩いて回るにはあまりにも広いので、オーディオガイド付きの観光バスに乗って見て回りました。

      

   

ガロンヌ川にかかる橋もなかなかの芸術作品です。川岸にはヌートリアという巨大なネズミ。わざわざえさを与える人がいるらしく、かなり繁殖していました。そばで見ると結構迫力があり、ちょっと怖いかも。

  

 

下は聖アンドレ教会。元々はローマ法王ウルバヌス2世によって1096年に創立されたロマネスク様式の建築です。ウルバヌス2世は第一回十字軍を呼び掛けた人です。この教会は12-15世紀にゴシック様式でかなりの部分が拡張されました。全長124m、幅23m、高さ29m(聖歌隊席部分)。オルガンの大きさには目を見張るものがありますが、ステンドグラスも美しいです。

      

ボルドーにはもちろん現代的な建物もあります(^^)綺麗かどうかはともかく…

       

 

翌日7月3日はアキテーヌ地方郷土博物館(Musee d'Aquitaine)へ。考古学的な出土品やワイン栽培の歴史などが主な内容です。

     

 

博物館見学の後は、先日通行止めで見られなかったボルドーの観光名所エスプラナーデ・デ・カンコンス広場(Esplanade des Quinconces)へ行きました。ヨーロッパ最大の広場の一つと言われ、12万6千m2の広さです。1810-1828年にトロンペット城(Château Trompette)の跡地に造営されました。その広場の北端には高さ43mのジロンド党員追悼碑が君臨しています。フランス革命の際ロベスピエールの恐怖政治の下(1793-95)で斬首刑となったジロンド党員たちを偲ぶものだそうですが、噴水になってる彫刻を見ている限りあまり関連性は見出せませんでした。

広場は残念ながら大部分が工事現場となっており、写真が撮れませんでしたので、ジロンド党員追悼碑だけカメラに収めました。

    

 

翌7月4日は近くのワインの産地として有名なサンテミリオン(St-Émilion)やソテルヌ(Sauternes)やサン・マケール(St Macaire)に寄り道しつつ次の目的地、アルカション(Arcachon)へ向かいました。とは言え、サンテミリオンはボルドーの西に位置し、東南の太平洋岸のアルカション湾に向かうには遠回りなのですけど。

 

サンテミリオンは山間の小さな町ですが、ワインの産地としての歴史は8世紀まで遡れるとか。崖を掘って作られた修道院が有名です。中世の城壁も残っています。

   

   

 

サン・マケールはメジャーな観光案内に載っているような街ではないのですが、素朴なワイン製造を主産業とする田舎で、歩きでぐるっと回って1時間半くらいの小さな村です。

      

下はかつての市場。アーケードが特徴的で、雨天での買い物もOKだったそうです。

  

アルカション編に続く。

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