徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

2018年06月12日 | 旅行

アルムニエーカル(Almuñécar)について

第2回アンダルシア旅行最後の宿泊地は、アルメリアから西のマラガ方面へ向かって120㎞くらいのところにあるアルムニエーカル(Almuñécar)というリゾート地です。コスタ・トロピカル(Costa Tropical、熱帯海岸)と呼ばれる海岸の町で、その名の通り亜熱帯気候で、晴れの日が年間約340日もあるのだそうです。つまりほぼいつも晴れてるわけですね。キウイやパイナップルなどの果物の産地としても知られており、高速道路から見える範囲一面にビニールハウスが広がっているという光景がやや不気味でもあります。

アルムニエーカルはまた、スペインの地中海沿岸の町の中で最も高い山系(2000メートル級)が海岸線に迫っている特殊な地形でも知られています。

フェニキア人が住んでいた頃はセクシ(Sexi)という名称でした。ローマ人がここに作った水道は現在も使われているものがあります。1500年以上使用されている水道って凄いですよね。

私たちは行きませんでしたが、旧市街の上には庭園、鳥類園、ローマの魚の塩漬け設備に囲まれたサンミゲル城(Castillo de San Miguel)があるそうです。8世紀にモーロ人によって建設され、16世紀にキリスト教徒によって改築・拡張されたというこの地域の他のお城とほぼ同じ歴史をたどっています。大元はローマ人の居住地か要塞・駐屯所だったはずです。

ホテル

宿泊したのは町はずれの大きなリゾートホテル「Bahia Tropical」で、中庭にプールがあり、目の前が海水浴場といういかにもなリゾートホテルです。今回のバカンスには少なくとも1日くらいは観光で歩き回ったりせずにビーチかプールサイドでゴロゴロするつもりでしたので、その線でホテルを探していたら、Booking.comというサイトでセールになっていたので、このホテルを予約してみました。二人二泊朝食付きでたったの135€でした。シーズン中なら一泊分の料金でしょう。

私たちの部屋は5階にあり、プールも海も見えました。35平方メートルの部屋は玄関・居間・寝室・浴室に分けられており、浴室は寝室と玄関の両方から入れるようになっていました。居間からベランダに出られます。

玄関 ↓ (靴を履くためのベンチ、姿見、クローゼットがある)

 

居間 (テーブルと椅子3脚、ソファーとローテーブル、サイドボード2つ、テレビ付き)↓

 

寝室 ↓

浴室 ↓

ベランダ

ベランダから見た中庭のプール ↓

晴れていましたが、気温は22~23度で風も割と強く、プールは温水ではなかったので、温水プールに慣れた軟弱者にはちょっと冷たすぎる水温でした。というわけで、ちょっと泳いだだけで、後はプールサイドで日向ぼっこしてました。

ホテルでは朝食だけでなく、昼食及び夕食ビュッフェもあり、一日中ホテルで過ごせるようになっています。スパもあるようでしたが、利用する時間はありませんでした。

朝食ビュッフェ ↓

   

私がアルメリアのアルカサーバで足をくじいてあまり歩けなくなっていたので、夕食もホテルで頂きました。夕食ビュッフェは一人15€、飲み物は別料金。

 

ビュッフェは四つ星ホテルに相応しい豪華さで、味もよかったです。たぶん1週間このホテルで食べ続ければ飽きてしまうとは思いますが(笑)

周辺

ホテルの目の前にある海水浴場は小規模で、「これだけ?」という印象を持ってしまいますが、少し街中の方向へ行くと、まとまって長い砂浜(Playa Tropical)があります。砂は細かくなくて、どちらかというと砂利に近いです。風が吹いても飛ばないので痛くないという利点はありますね。

 

 

到着した日(6月5日)はホテルの昼食ビュッフェの時間が過ぎていたので(ホテルのビュッフェの時間はスペイン時間とはずれがあるようです)、近所のレストラン El Kiosco で遅い昼食を取りました。例によって日替わりメニュー。

サラダとサルモレーホ(Salmorejo)というコールドスープ。ガスパッチョと違って、卵やベーコンやクルトンが入ってます。

  

メインは「San Jacobos」。辞書で調べても見つからなかったので、試しに頼んでみました。ダンナは同じ「ヤーコプ/ハコボス」だからエスカロップ貝(ドイツ語でJakobsmuschel)を想像してましたが、出てきたのはハムにチーズを挟んでパン粉の衣で揚げたコルドンブルーでした(笑)思いっきり騙されましたね。

 

アルムニエーカルに着いた翌日6月6日はシエラネヴァダにドライブに行きました。つくづく一か所でゴロゴロするバカンスができない私たち...

 

追記

帰国日の6月7日は、朝食後荷物をまとめ終わってから、チェックアウト時間の12時ギリギリまでホテルのベランダで日向ぼっこしてました。そしてマラガに行き、ショッピングセンターで時間を潰してから空港に向かい、16時50分フライト予定だった飛行機に乗って帰国しました。フライトは1時間近く遅れたと思います。デュセッルドルフ空港は土砂降りでした。このため空港からDBのデュセッルドルフ空港駅へ移動するスカイレールが運行しておらず、シャトルバスで行くように指示が出ていたのですが、そのバス停を探すのが面倒なので、Sバーンという近距離列車用の駅でケルン行きの電車に乗りました。しかしその電車も悪天候のためデュセッルドルフ中央駅で止まってしまい、乗り換えを余儀なくされました。デュセッルドルフ中央駅からボンへ直通で行く電車はその時間帯なかったので、ケルン行きの電車にまず乗り、ケルンで乗り換えてボンまで帰りました。荷物がなくても電車の乗り換えはうざいと思いますが、スーツケースを抱えての乗り換えとなるとかなり重労働ですよね。私は足をくじいてましたので、スーツケースを運んだのはダンナですが。

あの抜けるような青空のスペインからドイツに帰国して、今日(6月12日)に至るまで灰色の空しか見てません(´;ω;`) 今日も雨です。なので「すぐにでもスペインに戻りたい!!!」とダンナともども地団太を踏んでおります ( ´∀` )


スペイン・アンダルシア旅行記(1)

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