茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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六波羅蜜と十波羅蜜

2010年03月21日 | Weblog
お彼岸にどうして六波羅蜜(ろくはらみつ)なのか理解できず調べてみました。
六波羅蜜とは、大乗仏教以前からある、菩薩が修めなくてはならない、
布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの実践徳目のことを指します。
「六度(ろくど)」とも呼ばれ菩薩は、この六徳目を得て自利利他の大行を究竟し、涅槃の彼岸に到ります。

布施波羅蜜 - 檀那( ダーナ、日本語訳:布施)は、与えること。
       具体的には、財施・無畏施・法施の行など。檀と略す場合も。
持戒波羅蜜 - 尸羅( シーラ、日本語訳:持戒)は、持戒(戒律を保持する)こと。
忍辱波羅蜜 - 羼提( クシャーンティ、日本語訳:忍辱)は、耐え忍ぶこと。
精進波羅蜜 - 毘梨耶( ヴィーリヤ、日本語訳:精進)は、努力すること。
禅定波羅蜜 - 禅那( ディヤーナ、日本語訳:禅定)は、特定の対象に心を集中して、
       散乱する心を安定させること。
智慧波羅蜜 - 般若( プラジュニャー、日本語訳:智慧)は、物事(主に四念処)を
       ありのままに観察する「観」によって、思考に依らない、本源的な智慧を
       発現させること。


更に十波羅蜜(じゅうはらみつ)は、六波羅蜜に、方便・願・力・智の4つを加えたものです。

方便波羅蜜 - 烏波野( ウパーヤ、日本語訳:方便)は、巧みな手段で衆生を教導し、
       益すること。六波羅蜜の行によって集めたる善根を有情に廻向せしめて彼と
       共に無上菩提を求むる廻向方便善巧、一切有情を済度する抜済方便善巧の
       2種類を修行する。
願波羅蜜 - 波羅尼陀那( プラニダーナ、日本語訳:願)は、(彼岸すなわち仏の理想世界に到達せんと立願すること。
     今日ではこれらすべての修行を完成せんと願う希望をいう。
     求菩提願・利他楽顔の2つを修行する。
力波羅蜜 - 波羅( バラ、日本語訳:力)は、二義あり、一義に一切の異論及び諸魔衆の
      壊すことなきをいい、また一義に十力の行のうち、思擇力・修習力の2つを修行する。
智波羅蜜 - 智( ジュニャーナ、日本語訳:智)は、万法の実相を如実に了知する智慧は生死の此岸を渡りて、涅槃の彼岸に到る船筏の如く、受用法楽智・成熟有情智の2つを修行する。

調べても難しいことには間違いないらしい?
手を合わせることが大切ということと理解しておこうと思いました。