炉開き

早いです１１月になってしまいました。今日は炉を開き灰を入れ久しぶりに炉炭を手にしました。
たった半年なのに随分炉炭と会ってなかったような気がして・・・、でもまた寒くなるんだな～と思ったら炉を作りながら複雑な気分でした。
だって、貞恭庵には暖房機がないんですから寒いのです。
そう思いつつ、今日はとても暖かく日向ぼっこ日和でした。
お稽古で灰掃除をして・・・とのんびり考えていたのですがそんな時間もなく終ってしまった。
今日は急遽お客様をおよびしたのです。
そのお客様、お誕生日が近いのでささやかな気持ちでお祝いしたいと思って催しましょと考えました。
開催しようと考えたのは二日前。一日経っても案浮かばずでした。朝までひらめきはなく困ってました。
床はどうしよう？御菓子は何にしよう道具は何がベストかしら？
どれも手持ちがないし時間もないし・・・思考錯誤してました。
よって誕生会といいつつ、開炉の祝いであってめでたいそしてこれからもまっすぐに自分を信じてつき進んで下さいというお説教テーマになってしまいました。
これならなんだかというより無理あり完成です。
床の掛軸はその方の上司の座右の銘で、香合を富士山にイノシシです。
お菓子は「柿」と「紅白の葵紋」の干菓子。
楽吉右衛門の赤楽の水指でちょっとめでたく後は無理やりまとめてみました。
準備もまだ整っていない状態でしたがお客様登場！やっぱり間に合わなかった！ちょっとがっかり。でも何とかみんなと頑張り、お茶とお菓子を召し上がって戴いてひととき無事に過ごせました。
こちらはまだまだ景色つくりをしたかったのですがひとときは楽しめた気がします。お客様は如何だったのか？わからないですがよかったのでしょう！きっと！

今日のお客様はいつもお世話になっている若坊さまお二人です。日ごろの感謝を込めてお茶を差し上げたかったのです。
もっとまとまった景色つくりをしたかったのが深く反省でしたが次の機会に頑張ります。
時間がないのがいけないですよね？常々思うのですが何に対しても余裕って難しいです。時に心の余裕？精進ですね！
少々自覚と反省しています。
みなさん有難う！