ブラジルの正体
ブラジル。南アメリカ一の大国。首都ブラジリア。トップはルラ大統領。ルラ大統領の政治力によって2016年ブラジルオリンピック開催決定。
その国土面積は世界第五位を誇り、南アメリカ大陸全体の47%を占める。世界の発展有望国「BRICs」のひとつ。明るい太陽の国。大衆音楽サンバに代表される陽気で快活な国民性、日本などからもサッカー留学にみられるサッカー大国。「世界最速の男」故・アイルトン・セナの故郷。石油はでないが豊富な天然資源で発展しつつある大国。
しかし、問題も多い。まず、治安の悪さ。一日6人の殺人事件件数。
また長年に渡ってこの国を支配してきた「ファゼンダ」と呼ばれる大地主の荘園システム。
コーヒーや牧牛、サトウキビなどの農業資源(それがバイオエタノール燃料にもなる)に恵まれたブラジルでは、1500年のポルトガル人の発見から、開発促進のため「セズマリア」と呼ばれる未耕作地の無償分配制度が敷かれ、植民者たちに大規模な土地が分配された。
こうして土地を与えられた植民者たちは原住民のインディオたちを奴隷として使い、大規模農地を形成していった。これが「ファゼンダ」の始まりである。ファゼンダの地位は、世襲制(パトリア)によって引き継がれていっていた。今はストリート・チルドレン(乞食)も減ったが、まだ貧富の差が激しい。
ブラジルオリンピックで南米初のオリンピックで中国のような全体として発展した国になりえるか?今後のブラジルが見物だ。