『宮崎吾朗氏(宮崎駿先生・長男)には才能がないのか?』結論=才能は無い訳ではない。親父が大天才過ぎるのが吾朗さんの不幸。もっと酷いのはザラにいる。駿氏と比べるほうがおかしい、の説がヤバイ!!
2021年が終わり、2022年が始まろうとしている。
そこで、〝不運のひと〟宮崎吾朗氏(アニメ監督・宮崎駿先生の息子さん・長男。次男は版画家)について、触れてみたい。まずは、『宮崎吾朗氏に才能がないのか?』ということについて。
正直、そんなに大天才というほどではないが、才能はある方だと思う。
もっと酷いのはザラにいる。大酷評の『ゲオ戦記』でさえ、あれでもつくれない輩などザラにいる。しかも、監督もアニメの経験も無いのに、あれだけ出来たのはむしろ奇跡だ。
正直いって、つまらないアニメ映画だ。
だが、例えば、我々が急に「週刊少年ジャンプに明日から連載漫画を描いて!」と言われて、描けるものだろうか?? きっと酷い作品しか生みだせないに違いない。
大天才の宮崎駿先生と比べるから、落ちるのであり、誰だって駿さんと比べられたら見劣りがするのは当然だ。だが、吾朗さんが美空ひばりの息子みたいに本当になるだろうか?
宮崎駿氏、鈴木プロデューサー亡き後、それはわかるが。
吾朗さんは美空ひばりの息子さんというより、武田信玄の息子の勝頼か、上杉謙信の(義理の)息子の景勝ではないのか?? どちらも二代目で、苦労人だ。
武田は滅び、上杉は残った。だが、それも運によるところが大きい。
吾朗氏のことに戻ると、映画『ゲオ戦記』は確かに、酷かったし、映画『コクリコ坂から』もつまらなかった。『山賊の娘ローニャ』(NHKで放送された連続アニメ番組)もつまらなかった。
『アーヤと魔女』もイマイチ。
しかし、それも宮崎駿と比べるからで。あの大天才と比べたら、そりゃあ、誰だって見劣りがするにきまっている。宮崎駿や押井守や庵野秀明と、宮崎吾朗さんを比べても〝生産性〟〝意味〟がない。親父と息子は別人格である。比べるな!
だが、世の中には吾朗氏の作品でさえも作れない凡才がもっともっと大勢いる。
吾朗さんが美空ひばりの息子みたいになったら残念だが。多分、彼はならない。
というより、宮崎吾朗氏は中国に行くのではないか?? 『逆・出稼ぎ』というか。
宮崎駿の息子だからと、比べられ、本当にかわいそうというか。それなりに才能もある方なのに。比べるのがそもそもの間違いであって。駿氏が大天才過ぎるだけで、吾朗さんが無能なのではないのだから。
親父が偉大すぎる苦労はそのひとにしかわからないだろう。
わたしの父親は凡才だから、なんともないが。自分の親父が駿氏だったら……。地獄ですよね。
だからこそ、宮崎吾朗氏には頑張ってもらいたいですね。
プレッシャーや妬みやひがみ、憎悪、誹謗中傷、そういうものに負けないで!
そういって去りゆく2021年ともさよならをしよう。
長尾景虎 2021