9日は2ヶ月ぶりに原三溪市民研究会にいった。
先月は用事があってお休みしたのだが、
三溪園の隣にある「隣花苑」という三溪さんゆかりのお店で
おいしい料理(ミシュラン1つ星)を食べながら店主のお話し、
そして古美術商のSさんによる三溪さんの漢詩のお話しなどを聞く会でした。
参加できなくてとても残念。
さて今月から会場が横浜開港記念会館に変わった。
そう、横浜三塔の一つ、ジャックの建物です。
クラッシックな内部でちょっとステキです。
今日はMさんが輪読の担当で、『原三溪翁伝』の趣味のところを解説。
美術に詳しい人でないと、とてもわからない
三溪さんの持っていた貴重な美術品の画像を集めてきてくれて説明してくれた。
この会の特徴はそれぞれに専門につよい方がいて、
三溪さんを多方面から深くみていくことができることだ。
後半は新たに『原三溪翁伝』に60首ほど載っている三溪さんの漢詩を学ぼうという
勉強会がはじまった。
今回は特別講師として漢詩の専門家のT先生をお招きして、解説していただいた。
それがとてもわかりやすく、いままで知らなかったことばかり。
たとえば、漢詩では男女の愛はうたわないという。
友情をうたうものはあるという。
和歌は恋愛ばかりですよね。
また志をあらわすものが漢詩だという。
いわれてみれば、なるほど、とおもう。
最後に中国人のT先生がその漢詩を朗読してくださった。
漢詩をこうやって音できくことははじめてで、とても感動した。
先人のつくった漢詩をよみとくことは重要なことなんだとおもった。
堅曹さんもたくさんの漢詩をつくっている。
それも本格的に読みとかなくてはとおもう。
夏バテなどはしてらっしゃらないでしょうか。
ちょうど漢詩を読んでみよう!と思っていたところでしたので
こちらの記事に飛びついてしまいました。
韻を踏むという行為からもみると
やっぱり声を出して音で楽しむというのは大事なのかなと
記事を拝読していて思いました。
そして、男女の恋愛ではなく…友情や志を…
なんとなく男!…いや漢(おとこ)の学問なのかなとも。
私は、日記や書翰での人物の喜怒哀楽を見るのが好きです。
なにかしらあって、それを捉えてどう表現していったのか
漢詩というツールでそのひとの目にもなれる様な錯覚がして。
そんな気持ちもあって、好きな人物の漢詩や和歌を読んでどういう意味か
なにか含んでいないのか想像したいのですが
漢字の雰囲気だけで読めなくて(哀しいことに理解が出来ない)
こういう会がとても羨ましく思います。
長々と失礼しました。
暑い日が続きますがどうぞお体ご自愛くださいませ。
いつもステキなコメントありがとうございます。
漢詩の解釈ってホント難しいですよね。
わたしはチンプンカンプンで、いつも教えてもらうばかりです。
漢詩を中国語で聞くと、「平仄(ひょうそく)」という韻文の声調があって
とてもきれいな音の高低でした。
皆で聞きほれて、先生にもう一度読んでいただきました。
「漢詩は(おとこ)の学問」とは、なるほどですね。
つくった人の内面を知るには一番大事かもしれません。
がんばってこれから勉強しようとおもいます。
酷暑の日々ですが、桜井様もどうぞ夏バテなどなさらないように
ご自愛ください。