9月12日、岐阜ツアー2日目です。
泊まりはビジネスホテルでしたが、朝食付きなので、朝から話しの和ができ、
和やかな雰囲気です。
さて、8時半にホテルを出発。
バスで岐阜公園までいきました。
すこし歩くと「岐阜県歴史資料館」があります。
ここには三溪の生家、青木家の資料が保管されています。
学芸員のYさんがあらかじめ資料を詳細に読み解いて解説文をつくってくださいました。
それに基づき、机いっぱいに並べてある資料を順番に説明してくれます。
まずは代々庄屋として由緒ある青木家の近世の文書から重要なところを選びだして解説。
次に三溪自身の日記、手紙、賞状などの解説。
一点一点すべてを読んでいきます。
そして書画もたくさん。
絵葉書や写真、アルバムなども・・・。
貴重な時間です。
皆真剣に原資料と解説文を見ながら学芸員Yさんの話しに耳を傾けます。
崩し字のおおい手紙文も読み下してくださり、内容がよくわかります。
私はカメラですべての資料を撮りました。
決してあとで撮り直すことはできないので、慎重におこないました。
二十数点の資料でしたが解説には1時間半かかりました。
まだこれは青木家の資料のほんの一部であるということです。
私がとても惹かれたのは、
三溪さんがふるさとの風景を描き、そこに簡単な文章を書き込んでいる墨絵の巻物です。
それは下図のようですが、ふるさとに対する深い思いが感じられて、とても胸を打たれました。
いいものを見せてもらったな、というおもいでいっぱい。
岐阜まで来た甲斐があったと本当におもいました。
11時になり岐阜公園のなかを散策しながらバスにもどり、
次は三溪さんが岐阜に来た時にはいつも寄ったという
有名な料亭「水琴亭」にいきました。
ここは三溪さんが昭和はじめにつくったので、三溪園にある臨春閣とそっくりなお部屋があります。
雪月花の間で昼食をいただきました。
とてもおいしいお弁当でした。
わたしは、ここで皆と別れて、一足はやく東京に帰り、夜には成田に向かいました。
このあと研究会のツアーは三溪の祖父にあたる高橋杏村の家のあった神戸(ごうど)町へ行き、
三重塔のある日吉神社や杏村の碑がある善学院などを見学しました。
2日間ともまだ残暑が厳しかったけれど、天気に恵まれ、
いいスタディーツアーとなりました。