ちょっと毒吐き

昨年のマンガ評価本の女性マンガ第一位を取った「ズボラメシ」というのを読んでみたのだが…。
うーん、読後になんかモニョる。

「単身赴任の夫を待ち一人で暮らす妻。本屋でバイトをしていて忙しい。
でも手を抜いているけど美味しいご飯を作る」という内容。
まずモニョる原因の一つは、その手抜きご飯のレベルの低さ。
パンの上にシャケフレークを乗せて焼くとか、まあ美味しいだろうけど学生ならともかく主婦が胸張って
自慢するようなレシピじゃないよな。
どれもこんな感じで、栄養バランスとかカロリー過多とかそういうのは無視過ぎる。
そして原因その二は主人公の部屋の汚さっぷり。ベット以外はゴミ屋敷。洗濯も週一まとめだったりする。
で、ダンナが赴任から帰って来るとなると猛然と一日掛けて片付け始めたりするのだ。

ここで言いたいのは、私の周りにそんな女は一人も居ないーということ。
みんなそれぞれ忙しい。小さい子供がいる人だって、九時五時で働いているOLだって。
だけど忙しさを理由にゴミに埋もれて住んでいる人なんていない。
帰宅が遅くてもバレエやお料理教室に通ったり、早起きして栄養バランスを考慮したお弁当を作ったりしている。
私もどちらかと言えばジャンク食いだが、やはりある程度のことは考える。
一食菓子パンだったら他は和食にするとか、忙しくて調理する気にもならなかったら納豆ごはんだけにするとか
シリアルで済ますとか。
野放図に食べていたらまずすごい体型になってしまうし、身体にだって良くないと思われる。
「お前の周りは自意識ばかり高い女が集まっているんだ」と言われるかもしれないけど、何が悪い？
ジャンクなものばかり食べて汚部屋に住むよりよほど良い。
世の男性は「オレがいないと何もする気が起きない女カワユス～」なんて思うんだろうか？
いくら部屋が汚かろうとも、きつい女に「片付けて」と命令されるよりはマシという事か。
しかしそんなカワユイ女がこのままの生活を続けたら一年で結構な巨漢である。
それでも文句も言わず「カワユイ」と言い続けられる日本男子がいるのだろうか？
なんかアメリカにはいそうだが（笑）。

なんかテレビの大家族ものに通ずる「イヤな感じ」を受けてしまったのでね。
まあ単なる「レシピ本」としての好評なら、ここまで突き詰めて考えるのはお門違いか。
正直、「これが一位なの？」とは思うけど。