ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

レーシック手術

2009-08-01 22:32:18 | 日常
さてレーシック手術当日である。
この日は化粧品に含まれる成分にレーザーが左右されてしまうという理由で、化粧をして行けないのだ。
この暑い日差しの中、日焼け止めも出来ないというのは恐ろしい。
慌ててUVカットのつばの広い帽子を購入し、マスクをかけて顔の露出部分を減らすという作戦に決定。
しかし当日は前日と打って変わって涼しく日差しもない。助かった!マスクしてもつらくないよ!
これも私の日々の行いの良さがさせる技か?
緊張の中、停電でボロボロの電車ダイヤに翻弄されつつ医院到着。
再びの検査の後、いよいよ手術~かと思ったら前室で待たされる。
その間、臨床検査技師の若いお兄ちゃんと話したのだが、彼はここの院長先生に傾倒して
前の医院から着いて来たらしい。院長先生の素晴らしさを熱く語られた。
普通なら引いてしまう状態だが、それが手術への安心ともなったのでやはり緊張していたのだと思う。
手術はまが眼球の表皮みたいなところを切り取り、そのまま別のベットに移り今度はレーザー照射。
そしてさっきの皮を付け直して終了だ。五分くらいのものであろう。
最初は「眼球が動いちゃったらどうすんだ」と怖かったりしたのだが、動くどころじゃなく器具でがっちり固定だ。
手術の間、先生が「大丈夫ですよー良好です」と呪文のように繰り返していたので
いつもなら笑ってしまうのだが、これが非常に心の支えになった。
もうレーザー照射になると「私だけのレーザーショー☆」と楽しむ余裕も。
しかし皮を戻している様子がはっきり見えるのはちょっといやんだった。
手術後、目を瞑って安静にしていて下さいと革張りの素晴らしく心地の良い安楽椅子でリラックス。
高輪の静かでセミの声が遠くに聞こえる一人の空間。ああ、ゴージャス。
しかしリラックスが何より苦手に私には苦痛でしかなかった。
どこかで興奮しているから眠気もやってこないし、何よりレーザーの関係で寒かった手術室のせいで
トイレに行きたいのだ!しかも空腹もMAX!
「早く!早く私を心から出してー」と身もだえする始末。ああ、貧乏性…。
なんとか苦行も終えてやっとお帰り。
しかし「今日は夕方までは目を瞑っていた方がつらくないですよ」と院長アドバイスが。
その時は「?」と思っていたが、帰りの電車の中から右目がジンジンして来た。
「これはヤバい。速攻帰って目を瞑らねば」とあせり、例の株主優待券で買った牛丼を
帰宅直後に流し込むように食べた後は横になる。
しかしここでもさっきと同じ、横になっても本もテレビも楽しめないということはどうしたらいいのか?
ここで役に立ったのが先日風呂掃除用に購入したヘッドフォンだった。
かつて奇しくも目が悪くなり始めた中二の頃と同じように、QUEENのサウンドを楽しむ。
どこからどんな音が出てくるのか、ここはどういうハモリか、ああ確かに昔辿った道。
そんなことを四時間続けた。
一時間おきに三種類の目薬を差さなければならないのでうっかり眠ってもいられないのだ。
そうやっていただけなのにお腹は空いた…。
そして夜もすることがないから九時に寝た。目を擦ってはいけないので保護眼鏡をかけたままだ。
そしてそして翌朝八時まで眠れたから、人体とは不思議なものなのである。