明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

第96回栄総行動(2021.11.10)は「みんなの要求・みんなで実現」をスローガンに終日展開!

2021年11月15日 14時19分05秒 | お知らせ

 「第96回栄総行動」に明治乳業愛知争議団も行動エントリー、名古屋伏見交差点付近で「みんなの要求・みんなで実現」をスローガンとした早朝ビラ配布宣伝から参加し行動スタート。宣伝後、名古屋三の丸(市役所前)において各要請団を結成し意思統一をはかる。

①明治HDの大口株主である「みずほ銀行名古屋支店」に要請に入る

 植木日出夫・愛知争議団事務局長を要請団長として、金子春雄・三菱電機争議勝たせる会、藤崎俊子・電気・情報ユニオン愛知支部、大井豊・一宮地区労連、当該愛知争議団・野村茂団長が要請に参加しました。

みずほ銀行名古屋支店からは副支店長・毛利恭氏、お客さまサービス2課の方が要請を2階会議室で応対していただきました。

○植木要請団長より、明治乳業争議と深く関わってきた歴史からも、筆頭株主として第一勧業銀行時代から関わっている銀行で、日本一長い争議の全面解決に向け互譲の精神で役割発揮をお願いしたい。 

○当該争議団野村より第95回春の総行動要請後、毛利様よりあなた方の要請内容を本店上部に報告しました。名古屋支店として、しかるべき部署で話された明乳争議について、金子さん(春の要請団長)が聞き出そうとしたが、支店として限界があると話されていました。

○金子、藤崎、大井さんから何とか、みずほ銀行名古屋支店からの強い要請報告をお願いするとしました。

 最後に、今日の名古屋行動に始まって首都圏では本社京橋エドグラン朝宣伝と毎月の座り込み行動の継続、全労連・東京地評争議支援総行動、大阪争議支援総行動、京都など抗議・要請行動が続くことを報告して終わりました。

【みずほ銀行名古屋支店 要請書】

                           2021年11月10日

株式会社 みずほ銀行

名古屋支店 支 店 長 殿

                                                           第96回 栄総行動実行委員会

                            実行委員長 本田 直子

                          明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団

                            愛知争議団団長 野村 茂

                要  請  書

明治乳業争議と深く関わってきた歴史からも、貴行は筆頭株主と同等の主要株主です

株主総会で、明治HDの深刻な業績悪化や株価低迷などを事前質問書で問い質しました━━

 今年3月末時点で、貴行の明治HD株保有率(2.15%)を日本生命保有率(2.31%)が上回り筆頭株主となりました。しかし、貴行本店にもお伝えの通り旧明治乳業時代から続く労働争議に、筆頭株主として1980年代の第一勧業銀行時代から深く関わっている貴行には、長期争議の全面解決に向け筆頭株主と同等の役割発揮が強く求められていることは明らかです。

 今期明治HD株主総会は、明治グループの企業活動の在り方と体質が、社会的に厳しく問われる状況下での開催でした。「売上高水増し」問題、爪水虫治療薬に睡眠導入が剤混入した「小林化工」事件で、厚生労働省がMeiji Seikaファルマに「業務改善命令」を発した問題、大阪工場でのアルバイト採用面接時に応募者に体重・ウエスト・既往歴などを記載させた問題での「行政指導」など等、業績悪化や株価低迷に直結する異常事態に対し、私たちは賛同株主16人連名で「企業活動の在り方」を問う事前質問書を提出し回答を求めました。

 株主総会当日、「事前質問書」への回答を求めた会場発言に対する川村社長の対応は、経営姿勢のあの方や続発する不祥事など、多くの株主が疑問と不信を抱いている質問に対し、「答える必要なし」との姿勢を最後まで貫くなど、旧態依然の経営体質を露わにしました。

国策で期待されるコロナワクチン開発成功には、健全な企業体質回復が避けられない課題

 明治HD傘下の製薬会社「KMバイオロジクス」は、コロナワクチン国内開発を急ぐ国策に基づき、人間投与の「治験」段階に至っている製薬会社の一つです。しかし、他社ワクチンとの関係でKMバイオロジクスの製品が、信頼される医薬品として選択されることは、明治グループの現状の企業体質では厳しいことは明白であり、業務改善命令を受けた「Meiji Seikaファルマ」などの信頼回復には、健全な企業体質への回復が当然の前提となります。

 人権否定の長期争議など、企業活動の「負の遺産」に蓋をして都合の悪い事実を隠蔽する、旧態依然の企業体質では広く国民・消費者から信頼される道筋は拓かれません。私たちは、貴行自体も今年だけでも7回のシステム障害を発生させるなど、信頼回復に向け厳しい経営環境にあることは承知しています。しかし、第一勧業時代から35年を超えて深く関わっている明治乳業争議の現状を理解され、全面解決にご尽力いただくことを強く要請します。

                                      以上

②昼休み時間に県庁コース、矢場町コース、東新町コースの3コースでデモ行進をする。

栄ひろばに合流した小畑ジャズバンドの演奏をオープニングで昼休み集会を開催。

 司会者は新婦人の石原さん、実行委員長本田直子さん挨拶、三菱電機争議、名張毒ブドウ酒奥西再審、明治乳業争議、かわらまち保育園それぞれがたたかいへの報告と支持を訴えました。「決議文」採択と団結がんばろー三唱で運動の発展を確認し、小畑ジャズバンド演奏から励ましと元気をいただき、午後の行動に移動しました。

明治乳業愛知争議団・野村団長の訴え

③株式会社 明治中部支社に要請(マザックビル17F) 13時55分~14時20分

・事前アポ訪問(10月6日)で要請書を毎回返却して来ますが、電話で申入れから2名出てきたが、部署・本人名札無しの無言の対応だったので、製品陳列横の机に要請書を置いてくる。

・総行動要請当日に置いては、中部支社の各ドアは施錠され2名の社員が立ったまま無言、名札も無し(今回2名?ドア越しに聞いている者いた。前回は4名・前々回は6名)

服部房親を要請団長として、伊藤幸康・元中電、山下義礼・ユウユウ労組、山田忠善・元日産争議団、当該愛知争議団・野村団長が参加。服部房親要請団長が「要請書」出そうとするが、無言で立ったまま反応なし。山田忠善さんが要請書読みあげて終了する。

【(株) 明治・中部支社 要請書】

                               2021年11月10日

 株式会社 明治

中部支社 支 社 長 殿

                          第96回 栄総行動実行委員会

                             実行委員長   本田 直子

                          明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団

                              愛知争議団団長 野村 茂

                   要  請  書

旧明治乳業時代からの労働者管理は、「赤組」か「白組」かの集団帰属に基づく差別・選別です

 コロナ感染拡大など、生命と暮らしが脅かされる異常事態のなか、菅政権は野党が要求する臨時国会召集をも拒否するなど国民的怒りに追い詰められ、ついに総裁選不出馬で政権を投げ出しました。一方、コロナ禍での倒産・休廃業など解雇・雇止めが増加する極めて深刻な事態です。

 明治乳業事件の本質は、明治乳業時代から申立人らが在籍の愛知工場を含む主要工場に「インフォーマル組織」を結成し、労働者らを赤組(申立人ら集団)と白組(インフォーマル組織)に分断管理。そして、申立人ら集団の弱体化と排除を目的に、昇給・昇格や仕事差別など人権侵害の限りを尽くし、集団帰属の変更を迫る転向工作を執拗に継続してきたのが全体像です。申立人らは、都労委残留事件の審査で集団間差別を鮮明にし、不当労働行為の認定に向け頑張る決意です。

 同時に、今の局面で、私たちが(株)明治及び明治HDに強く求めるのは、申立事件の一部(単年度)だけの認定・判断で偏頗な命令・判決となったことを拠所に、争議が継続している現実を無視し、「争議は終わった」等と過去の不当労働行為の事実を正当化する態度を改め、経営環境の激動と厳しさを率直に受け止め、健全な企業体質の回復に向け全面解決への英断をくだすことです。

 コロナワクチン開発の実用化は、失われた信頼回復に向けた透明性ある健全企業体質が前提です

 川村社長は経営資源の「選択と集中」に向け、コロナ感染拡大のもと国内ワクチン開発を急ぐ国策に基づき、傘下のKMバイオロジクスのワクチン開発を重視しています。しかし、続発する不祥事や不法行為への不誠実な対応等を背景とした業績低迷や株価下落など、厳しい経営実態や業界での激しい企業間競争から判断しても、失われた信頼回復への道筋は容易ではない状況です。

 残念ながら、これまでも月刊誌の東洋経済や実業界、ZAITENなど等で、幾度となく明治HDの企業体質と併せ、その体質に関わる経営陣を名指しで厳しく告発する記事が後を絶ちません。そして、ZAITEN10月号でも「明治を切り刻む『川村 かばん持ち 社長』」の見出しで、「就任わずか4年の間に、実に40%も株価を下落させたのが明治HD社長の川村和夫である」など辛辣なリード文で始まる、経営資質や企業体質を告発する3頁に及ぶ記事が掲載されています。いま、失われた信頼回復に向け社内的にも切望されているのは、風通しの良い透明性ある健全な企業体質であり、この道筋を塞いでいるのが古い企業体質の象徴である長期労働争議の存在です。貴職から、人道上も放置が許されない長期労働争議の全面解決を経営陣に上申されることを強く要請します。

                                      以上

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 組合活動者を「赤組」、会社... | トップ | 明治HD川村和夫社長の下で経... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お知らせ」カテゴリの最新記事