海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「AOLとGoogle互いに接近」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2005年12月17日 | 教育と科学技術
小見出し:タイム・ワーナーの姉妹会社であるAOL(アメリカ・オン・ライン)を巡って、インターネット・コンツェルンのグーグルは、マイクロソフトやヤフーなどのライバル会社に対して意志を貫いた。
ニューヨーク発:タイム・ワーナー社とグーグルとは、密接な協力を結んでいたということをロイター通信は、事情に詳しい筋から聞き出した。『ウオール・ストリート』紙も同様にその筋から、グーグルは、アメリカ・オン・ラインの全株数の5%にあたる10億ドルを支払う予定であると報道している。最後に、世界最大のソフトウエア・コンツェルンのマイクロソフト社は、主導的な入札者であると見なされている。
インターネット・サービス会社であるAOLは、グーグルの検索ソフトを使用している。これまでの協力は、アナリストによると、グーグルの総売上の2乃至4%をなしていた。マイクロソフト社は、AOLを検索システムに切り替えるように動かそうとしている。その上、同社は、自分のインターネット・サービス組織であるMSNをAOLとの共同企業にしようとしている。ヤフーもAOLとの協力に関心を持っている。そういうわけで、AOLは、検索テクノロジーの市場にとって戦略的な意味をもつと考えられている。
「AOLは、グーグルと長い関係を持っている。だから、有利な条件でこの関係を続けることは、私には論理的であると思われる」とバリントン・リサーチのジェイムズ・ゴスは言った。
タイム・ワーナー社の株は、現在1.68%上昇して18.14ドルである。グーグル社の株は、1.73%上昇して、429.83ドルである。マイクロソフト株は、0.2%上がって、26.97ドルである。ヤフー株は、1.77%上がって、42.49ドルになった。
AOLは、2001年にタイム・ワーナー社と合併したが、コンツェルン全体のお荷物になった。何百万人もの顧客が、AOLから離脱した。最近では、AOLは、広告でより多くの金を儲けるために、無料サービスに集中している。
[訳者の感想]企業合併がうまく行かない例としてタイム・ワーナー社とAOLの例が挙げられます。でもこのニュースを読むと、AOLと協力したいインターネット・サービスの会社がいくつもあるようですね。
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